Yes か No か

浮世離れしたお父さん。何ひとつしたこともなけりゃ出来もしない。
そのくせ行く先々で、きれいごとばかり宣わってござる。それを奥さんや子供が打ち消して回っている。
こんな滑稽な事が毎日繰り返されています。アホとちゃうか? いやアホ以外の何者でもありません。
ただ保身に対する小賢しさだけは群を抜いているから、尚更始末が悪い。
このお父さん、鳩山さんが首相の時に「行き詰ったら全く別の事に話題をすり替えれば国民は騙せる。」と進言していたそうです。それを今は自分でやっています。
最早このお父さんの頭にあるのは保身のみ。震災復興も原発事故もその為の道具でしかありません。
今更言うまでもありませんが、震災発生後四ヶ月も経っているのに復興の為の法案もただのひとつも通していません。野党が反対した訳ではありません。法案そのものが未だに出されていないのです。アホとしか言い様が無いでしょう。
やるべきことをしもしないで、耳ざわりの良い絵空事ばかり宣わり、具体的な事は一切述べられていません。鳩山さんに進言した「行き詰ったら全く別の事に話題をすり替えれば国民は騙せる。」を繰り返しているのは明らかです。
鳩山さんも酷かったですが、今の状況ではあの鳩山さんがずっとまともに見えてしまいます。ハ〜。
こんなお父さんを我が国のトップに据えたのは我々国民の責任です。我々国民が大胆にも一挙にM党を支持してしまった所為です。もう「私自身はそんな馬鹿な事はしなかった。」などという言い訳はしますまい。急速な政権交代に危機を感じていた者も、過度な期待をM党に抱いていた人も全て合わせて日本国民が決めてしまった事ですから。今は一分一秒でも早くこの状況から抜け出す事を願うしかありません。
余談ですがM党の政権奪取時、海外のメディア関係者は驚いていたそうです。「日本国民は大胆過ぎる。何の実績も無いM党にこれほど肩入れしてよいのか?」と。その危惧が現実になってしまった訳ですがそれにしても長過ぎます。鳩山さんの時代で充分その無能さは解っていた筈です。
今は殆どの人達が冷静にM党政権を見れるようになったと思います。絵空事で行政なんて行えないって事を。
どうも我々日本人というのは物事の判断がYesかNoかの二者択一になってしまうようです。多くの人に影響が及ぶ行政は二者択一で片付けられるものではありません。それすら理解出来ていない人達に行政など行える筈がないではありませんか。ポピュリズムに走ると庶民のこの悪癖が行政担当者にも伝染してしまうようです。
原発、YesかNoか? 自然エネルギー原発かどっち?
ドイツの脱原発がよく報道されますが、これもメディアの説明不足が頻発しています。
フクシマが原因で脱原発を選択した訳ではありません。1990年代に既に脱原発国民投票で決められておりその発効が2002年で、それ以降は新たな原発は建造しない、耐用年数に達した原発は逐次廃炉とする事になっていたのです。つい最近メルケルさんが経済優先の為耐用年数の延長を進めようとしていただけです。フクシマの事故はこの一時的な延命を中止し更に廃炉を早める事にしただけの事です。大きな基本的な流れから逸脱してはいないのです。その流れに沿ってかなり前から代替エネルギーによる発電に取組んでいます。今でこそ風力発電が世界中に広まっていますが、数年前までは全世界の風力発電量の1/3をドイツが占めていました。太陽光発電も数年前に日本がドイツに首位の座を明渡しています。これらの事からも脱原発のアプローチの一環だった事が解るでしょう。その他普通は燃え難い為あまり使われない褐炭を火力発電用に改質したりとあらゆる代替方法を進めています。
将来の子孫の為に最善となるよう着実に物事を進めてゆく。これが行政を執り行う者の仕事です。行き当たりばったりで甘言を吐くだけでは何の解決にもなりません。
原発=悪 という見方も日本人特有のものです。こんな見方をするものだから、自然エネルギー=正義 などという感情論になってしまうのです。
どんなものにも多かれ少なかれリスクは存在します。当然メリットもあります。
太陽光発電は一見クリーンで非の打ち様が無いと思われがちですがそれが完全に立証された訳ではありません。なにかしらのデメリットが後の世になって現れるかもしれません。風力発電などは既に低周波音公害などが明らかになっています。火力発電に戻せば当然CO2その他の大気汚染が顕著に現れます。
いろんな選択肢の中から一部のみをチョイスするのではなくそれぞれを組み合わせて利用する事が必要です。これは大人なら自然に行っている事です。リスクとメリットからそれぞれの比率を決めれば良い事なのです。
投資或いは預金する場合が良い例です。一箇所だけに集中して投資するのではなくリスク分散の為複数に分散投資しますよね。或いは製造業が複数の市場に製品を供給する事も同じ事です。


○か×か、YesかNoか、OKかNGか、善か悪か、いい加減こんな単純な意思決定は卒業していただけませんかねえ。