Mrs. Watanabe

ガソリン高いですねえ。
これだけ円高に振れているんだからリッター100円台、ハイオクでも110円台になっているものと思っていたら、ハイオクで140円。ビックリしちゃいました。
絶対変ですよね〜。元売り各社、カルテルで値を吊り上げたままにしているんじゃないかしらん。
世界的な景気低迷で原油価格がそんなに上がっているとも思えないし。
輸出産業は大変でしょうが折角の円高、輸入製品はどんどん下げて消費者に還元してくれなくっちゃ。それが内需拡大に繋がるのです。
政府による為替介入の善し悪しは別として、輸出産業救済の為に円安を誘導するならもっと口を挟んでも良さそうなものですが、そんな事は皆さん頭の中に無いようです。経済より余程政局の方が重要と思っているようです。
比べるのもおかしな話ですが、お隣の韓国などは輸出産業を守る為ウォン高に降れそうになるとすかさず政府が為替介入に動きます。実際に介入しなくても口で介入を示唆するだけでも充分効果があります。日本のような成熟した市場で政府がそこまですべきかどうかは疑問ですが、為替の激変に対しては普通どこの国でも介入を示唆して市場の安定を図ります。示唆だけで効かない場合は実際に介入して安定を図ります。
それがこの日本という国の政府と中央銀行(日銀)、全くの無関心。円買いに動いているヘッジファンドにしても最初はジャブで様子を見ているのです。相手が全く手出ししないと解かると徹底的にパンチを打込んできます。このままでは1ドル70円台に突入するのも時間の問題でしょう。
そんな中、円高阻止に孤軍奮闘しているのがミセス・ワタナベさんだそうです。
といっても個人名ではなく日本の主婦を主体とした個人投機家の総称で、海外の為替市場関係者の間でこう呼ばれているそうです。
円高の今がチャンスとばかりに円で外貨を買っているそうです。主にFXが主体のようですが、外貨預金、外国債券なども買われているようです。FXのような短期的なものでなく預金、債券などは日本国内の金利よりずっと高い為その金利も魅力で円売り外貨買いの傾向が強いそうです。結果としてそれが円高を多少なりとも阻止する方向に動いており、政府や日銀よりずっと効果的な市場介入になっており、市場関係者もそれを認めているとのこと。アホウな政府よりご近所の奥様方の方が余程輸出産業に貢献していると言う事です。
ADSLの普及と同時に起こった個人のインターネット利用、これがそのリテラシーを高め今やごく普通の家庭の奥様達が直接為替市場に参入しているのです。そして今では光回線の普及にも拍車がかかっています。
そうそう、ミセス・ワタナベ以外にグランパ・ワタナベさんもいらっしゃるそうです。
こちらは外国債券・外貨預金の利回りの高さに魅力を感じて投資・預金をしている老人達だそうです。主婦だけでなくお年寄達までもがネット環境を積極的に使いこなしているのです。
ちょっと待て、これじゃあこの俺も【Grandpa Watanabe】じゃねーか。