Sim. City

【衣食足りて礼節を知る】
全くその通りです。生きるか死ぬかの瀬戸際ではモラルも何もあったものではありません。
最低限の生活に困らない経済基盤があって初めて人は礼儀やモラルを身に付けられるのです。


ずっと昔、Sim.Cityというゲームが有りました。たしかアップルのマッキントッシュにバンドルされていたように思います。会社で試しに買ったものを冬休みの間自宅に持ち帰り、その機能などを調べていた時に知ったものです。ちょっとやってみたら意外に奥が深くしっかりはまってしまいました。
名前の通り、都市造りのシミュレーションゲームです。
日本語には【しみゅ】が付く言葉が無いのでよくシュミレートと言う人がいます。【しゅみ】(趣味)という言葉があるせいかもしれません。多少言い難いかもしれませんが、シュミレーションではなくシミュレーションです。あっ、早速脱線しちゃいました。
これは良く出来たゲームで都市を発展させる為にはまず立地から選ばなくてはなりません。税金を高くすれば住民がどんどん逃げ出します。税収が少ないと警察署や消防署が設置できません。市街地の広さに対してそれらが少ないと犯罪が増えたり火災の被害が大きくなります。道路が狭いと交通渋滞で都市機能がマヒします。それらが多いとやはり住民が他所へ引越しして行きます。その結果税収が落ち込み尚の事都市インフラに予算が回せなくなります。工場を誘致するにしても発電所、水などのインフラが整っていないと駄目です。そして偶に地震も起きます。現実離れした話ですがゴジラが現れて都市を破壊してゆく事もあります。それに対抗してウルトラマンが現れる事もあります。法人税率を上げれば一時的に税収は増えますがすぐ企業が逃げ出して結果は税収の大幅な落ち込みとなります。
Simu.City と言いながらも Simu.State でもあるのです。
都市運営、国家の運営である政治は経済運営でもあるのです。どこかの国の政治屋さん達は政治と経済は別物とでも思っているようですが、政治と経済は表裏一体のものなのです。
別に「経済学者のようになれ。」とは言いませんが経済あっての政治であることを認識して頂きたいものです。経済基盤があって初めてより良い社会を造る為の政治も執り行なえるのです。
それにしてもこの国の政治屋さん達って酷すぎます。政治と経済は別物とでも思っているようです。そして経済は企業経営者に任せておき、自分達は付加価値創造の手立てなど一切講じずにおいて税金だけは取ろうと考えています。世の中のしくみを認識して頂く為にも、このおバカな政治屋さん達に是非Simu.Cityゲームをやって貰いたいものです。
このおバカな政治屋さんたちは何故現実が理解できないのか?それは企業に対する偏見の所為かと思います。一般市民の中にもまだそういった偏見をお持ちの方が大勢いらっしゃいます。特にK党、S党などの思想にかぶれた一般常識をお持ちでない方々がそうです。企業は労働者から搾取し続けている。そんな悪人の集まりなのだから高い法人税率を課しても問題は無い。いやそうすることが社会正義だ。なんて本気で思っているようです。そんな人達が、政治と経済は別物と思っている政治屋さんの無知さを助長しているのです。
冷静に考えて見てください。今の企業を動かしているのは知識労働者達です。彼らがいなければ経営者だけでは付加価値なぞ全く上げられないのです。そしてその生産性にはかなりの個人差があります。大昔の肉体労働者では皆似通った生産性でしかなかったものが、今の知識労働者ではその差は∞か0かと思えるほどの違いがあります。経営者より報酬の多い従業員なんていくらでもいます。企業内だけでなく企業間でも競争優位を手にした企業とそうでない企業とが顕著で、どの企業も切磋琢磨し続けています。下手をすればすぐ業績低迷、倒産の憂き目に遭う事が見えています。大昔のように一様に低い生産性の労働者から搾取しつづけられる環境ではありません。
まず産業を活性化すること。これが出来なければ何もできません。産業の活性化が企業の利潤を生みそれが従業員たちの購買力に繋がるのです。子供手当てなどというバカな方法で得た一時金より自らの手で稼ぎ出したお金の方が将来の夢に繋がります。子供が成人しても無くなる事はありません。自分が働きさえすれば稼げるのですから。
経済基盤が足りてより良い社会を造ろうという考えを知る事ができるのです。
M党だけでなくJ党の方々もこの事を再認識して欲しいですね。でないと本当に強い企業から先に国外に逃げ出してしまいますよ。
楽天ユニクロが社内の共用語を英語に切替えます。これは国外に逃げ出す布石でもあります。