季節の移ろい

ここ暫く雨続き。梅雨の最中、当然と言えば当然か。
明け方になって激しく降り出し、慌てて窓を閉めに起きる事が続いていたが、今日はそれが無かった。
爽やかな朝の風が部屋中を通り抜け、久しぶりに快適な目覚めだった。珍しく日が射し家の中が明るい。
着替えていると、窓の外に鮮やかなピンクを見止める。
レースのカーテンをかき分けて見ると百日紅が咲いていた。
もう7月も半ば。当然と言えば当然の事だった。
天気が悪く外が薄暗い為、今まで気付かなかったのだろう。外が明るいだけで気分が良くなる。
いかに周りに目を向けていないかのの反証でもある。


新聞を取りに門口まで行く。
クチナシの落花が茶色の薄汚いゴミと化していた。咲き始めの頃と比べ花数も随分少なくなった。
初々しいものは少なく縁が茶色く変色しかけたものが多い。いよいよ夏か。
クチナシは秋口の涼しくなりかけの頃にもまた元気に花を着ける。これから暫くの間は夏休みってところか。
梅雨の合間の一瞬ではあるが、ボケ始めの親爺に周りの自然の営みを気付かせてくれる。今朝はそんな一時であった。