環境問題の杞憂

夕べS司の本棚に一冊の本を見つけた。専攻している事と無縁ではないので、「ああ、あいつなりに勉強してるんだなあ。」と思った。
大体学校でやる事といえばアカデミックな事ばかりで、実生活とどう結びついているのか、という点は極端に希薄である。傍に積上げられている書籍を開くと、インテグラルやデルタ或いは行列式ばかりでもう私の頭では理解できないものばかりである。アカデミックな知識も大事だがその向うに常に、【将来自分は何をすべきか】というミッションを見据えていなければならない。それが学問本来の目的である。その為にはこういった若干世俗的な雑学が非常に有効である。
で、本人がいないのを良い事にこっそり拝借して就寝前の読書in Bed.
半分くらい読み進んだところで眠くなり寝てしまった。先程、寝起きに続きを読み終えたところ。おかげで枕元の本は【積んどく書】のまんま。
環境問題を例にとっているが、「単純にマスコミの報道に惑わされるな。」という事のようだ。
メディアに従事している人達のおつむのレベルは私の想像していたよりももっと低いのが現実らしい。中学、高校レベルの常識さえも持ち合わせておらず、おまけに容易に流言蜚語に流されるほどの精神レベルの低さだそうである。受験戦争を勝ち抜いてきたエリートさんは受験テクニックのみに特化され、社会通念や一般常識は小学生レベルなのである。
そしてその報道を鵜呑みにしてしまう人達、この人達の杞憂を取り払おうと言うのがこの本の目的らしい。でもどの程度効果があるのか…。間違った報道を鵜呑みにする人達はきっとこんな本は読みもしないのではないか。
最近の若者は新聞も取っていない。TVもニューズなど見ず、専らトレンディードラマとかバラエティー番組なるものを見てバカ笑いしているのが常である。皆が皆という訳ではないが。
こんな人達がたまたま【故意の誤報】に出くわしたら? その情報と比較する情報は皆無なのである。比較対象のないものはそのまま鵜呑みにしてしまいますわなあ。それほどまでにこの人々の頭の中は赤子同然なのである。
小学生程度の知能の報道関係者とこれまた同程度のそれを受ける側の人達。ちょうど釣合っていて良いんじゃないですか。
ただねえ、一部の人達ですが流言蜚語に踊らされ他の人達を煽動する輩がいるんですねえ。本人は善意か正義感からそうしているのかも知れませんが、事、環境問題については本当の所は学者達自身にも解かっていないのが実情です。だから全て条件付きで予測を述べているだけなのですが、メディアは故意かどうか解かりませんが条件を全て削って報道します。その方がより一般受けすると思っているようです。そのメディアに踊らされた一部の人達がまた赤子程度の知能の人達を煽動しています。困ったもんです、ハイ。


拝借した本を戻しておく。
S司は押入れをベッド代わりに未だ夢の中。少々の物音に動じる事もなく惰眠を貪っている。こんな所は若さの特権か。
誰もまだ起きてこないリビングでひとり新聞に目を通す。参院選一色ですなあ。なんだかんだと書き立てていますが今回は自民大敗がもう目に見えている。前回の郵政がらみの衆院戦の自民圧勝だって選挙前から解かっていた事である。誰もK泉氏を信任した訳ではない。行政改革の第一歩である郵政改革を推し進める者がK泉氏しかいなかっただけの話である。解散でなく通常の改選ならあんなことにはなっていなかったと思う。
そして今回は自民大敗、民主の政権奪取に繋がる可能性が大きい。理由は…閣僚たる人材がいないのである。
A城農相のように詐欺を働いてもそれをかばいだてするような総裁ではねえ、品位もなにもあったもんじゃない。
紙面最後に面白い投稿が載っていた。あたりまえの事をあたりまえに言うこの投稿者に拍手喝采。読んで笑っちゃいました。以下はその投稿です。


《年金争点おかしい》
年金の記録不備の問題が選挙の争点になっているが、どう考えてもおかしいと思うのは私だけ?
年金制度そのものの改革を論議するなら分かるけれど「年金をもらい損なう人がいてはいけないから、確実に支払われるようにします」なんてバカなことを選挙戦で訴える候補者もいる。いいかげんにしなさい。
社会保険庁がでたらめな管理をしているから起こった問題で、国民には何の責任もない。そんなことは大見え切ってわざわざ言うことじゃない。年金は支払われて当たり前です。(66才)


A城農相の事務所費用搾取といい年金管理の業務放棄といい、民間企業なら背任行為で解雇はあたりまえ。それだけでなく蒙った被害の返還請求(民事)と伴に犯罪者として逮捕(刑事)されてあたりまえの事である。それが話題にものぼらないのも各メディアの情報操作の所為?
あたりまえの事をあたりまえに国民に訴えるメディアであって貰いたいものです。