春爛漫

暇だ〜。
今日はかみさんがご出勤でカルちゃんを取られてしまった。「今日辺り滑り納めに。」との思惑も逸してしまった。
夕べ、T哉は近所の友人達の招待で(と言っても割勘らしい)送別会。「飲まないから。」とエイトで出かけた。家に帰ってきても家に居たためしがない。
そして今日も朝から学校まで送らされた。置きっ放しにしてあるバイクを取りに行きそのまま裾野市までツーリングすると言う。就職先の辺りを偵察しておきたいのだろう。
「下道で1日で往復できるかな?」
片道250kmほどあるそうだ。
「信号が多いからなあ、平均50km/hとしても片道5時間。帰りは真夜中だろうなあ。」
「バイクは通行料廉いから掛川辺りはバイパス使おう。」
「あの辺りの信号がパスれれば結構速いんじゃないかな。」
「チャリ銭出すのにいちいち手袋脱がなきゃならないのでそれが面倒なんだよな。」
「バイクにもETC付けるか?」
「う〜ん、剥き出しだから盗まれちゃう。」


毎週帰ってくると言っているが、バイクじゃ身体が大変。エイトじゃ懐が大変。きっと滅多に帰ってこないのだろうなあ。


学校までの往復、穏やかな春日和の中の田舎道を走る。鮮やかな黄色の花が目立つ。もう大分前から咲いているのだろうが、菜の花はやはり春の代表格である。如何にも「春〜。」と主張しているようだ。
寒の戻りでまだ気温は低めだが日差しは確実にお彼岸のものである。車の中はポカポカ陽気。そして畑や空き地にぎっしりと咲く菜の花。明るい日差しの中、この黄色の光線に眼を射られ眩しくて痛いほどなのである。
そういえば春って黄色の花が多いなあ。タンポポもよく見ると綺麗な花だ。
家の庭にも春に咲く黄色の花は結構多い。
蝋梅、黄片喰、福寿草、満作、山茱萸水仙、連翹、それにパンジーにも黄色がある。
う〜ん、黄色って春のお日様の匂いがする。