破廉恥

毎度の事ながら朝は慌ただしい。
そのためか動きに無駄が無くテキパキと為すべき事が効率よく片付けられてゆく。
日中も何もかもがこのように運ぶと仕事もはかどるのに。
その忙しい中、ほんの10分にも満たない時間を割いて朝刊に目を通す事も日課のひとつとなっている。
当然、髭を剃りながらの事である。おかげで電気カミソリからこぼれた細かな髭の粉が新聞に降りかかり、かみさんによく文句を言われる。気が付いた時はその粉を拭ってからページを繰るようにしているが、殆ど無駄な努力である。
当然、読むとは言い難い。文字通り目を通すだけである。その短い時間内に結構な情報量を吸い上げている。いつもこれ位のスピードで速読が出来れば、仕事だけに限らず何もかもが効率よく運び、あとはのんびりできるのに。と思うのは怠け者の考えだろうか。


その今朝の朝刊にこんな記事があった。閣内での規律の緩みを危惧した幹事長、政調会長らから苦言が相次いでいる。そして閣議前の首相入室時に閣僚達に起立を求めたとか。
それに対し共産党の何某が「独裁国家のようだ。北朝鮮将軍様の姿が浮かんだ。」などと宣ったそうな。
起立を求めなきゃならないほど最低限の礼節すらわきまえていない閣僚達にも呆れるが、この何某氏の言動には開いた口が塞がらない。
共産主義なんて絵に描いた餅を未だに奉じている輩が何を言ってるのだろう。ソ連崩壊で欠陥だらけのシステムである事は歴史が証明している。なのに、まだそんなものにしがみついている前世紀の遺物が、自分の事を棚に上げて何をほざいているのだろう。自分自身がその将軍様と同類ではないか。
ソ連崩壊と同時に主義主張を改宗したのなら、「ああ、純粋な人なんだな。」と共感もするが、臆面もなく未だに共産主義なぞを奉じているのである。将軍様と同じ思想を奉じているのである。全く破廉恥極まりない。
あっ、そうか。 この類の輩、まともな人間だと思っちゃ駄目なんだ。どこかの国の将軍様と同じと思えば良いのだ。まともな人間じゃないのだから、「また訳の解からない事をほざいとるわ。」と聞き流しておけば良いんだ。