リハビリ

昼休みにかみさんからメール。
「今度の土曜日、家に帰っていい?」
「駄目な訳ないじゃん。いいよ。」
「11時に迎えに来て。ランチの後、家で私の指示でおとうが料理。」
実は前の日曜日に家で料理を作っていた事を先生に咎められたそうです。「退院したとしても暫くは家事一切禁止。様子を見ながら徐々に家事を増やすように。」だそうです。
ちょっとした事でCKがはね上がりまた再燃するそうです。これがこの病気のやっかいなところです。次に再燃したらそれこそ今回以上に酷くなるでしょう。
結局リハビリがメインな筈のこの病院で、焦って過度なリハビリをしないように監視される事が転院の主な目的のようです。当然分子標的治療も化学療法も平行して行っていますが。それでかみさんの言っていたことが納得できました。曰く「周りの人がリハビリに励んでいるのにやっているのかやっていないのか解らない様な事ばかりやらされている。」
こんな様子ではますます先が遠退いて行くように感じます。それでも生きていればまた良い事もあるでしょう。そうでも思わなければやっていられませんわ。


夕方またメール。「今日来る?」 「行くよ。」と返したら、「饅頭持って行って。」「なんのこっちゃ。」「食べ切れんから」
またどなたかがお見舞いに来てくれたらしいです。来ない日の方が珍しいんじゃないかな?
帰宅後出かける前に洗濯物を取り込みます。あれこれとリクエストされたものを用意していたら出発は7時。時間が経つのってどうしてこんなに速いんでしょ。
今日はK谷さんとS木さん。饅頭はK谷さん、S木さんからはS木農園の野菜とチョコレート等々。
「もう食えん。45kgになっちゃった。」
筋肉が削げ落ち32kgまで落ちた事を考えるとおめでたい事ではありますが殆どが脂肪。ステロイドの所為もあり体軸に近いところが太りお腹などお相撲さんのようにぽっこり。この前の外出時は持って行ったジーパンのファスナーが締まらず上着で隠して帰ってきました。「おとうに締めて貰おうと思ってたのに。」なんて言ってましたが、あんなもん締まる訳がなか〜。
筋肉でなく脂肪でもそれがクッションになり褥瘡予防になっているのは有り難い事です。
「土曜日のランチ、久しぶりに稲繁に行きたい。」「いいよ。」
食欲旺盛なのも有り難いことです。懐にはチトきついですが。
筋力低下で嚥下障害まで起こっていた頃は最悪の事も考えましたがよく持ち直してくれたものです。神様ってそう意地悪じゃなさそうです。
再燃しないよう抑えて抑えて。スローペースもリハビリの一手です。