円安

今朝の朝刊1面下部に日銀のインフレターゲットの記事。
1月末には米国FRBバーナンキさんがインフレターゲット導入を発表していました。
今日の記事でもそうですが白川さんはインフレターゲットでは無いような言い回しです。結果としては米国追随丸出しなのですが。
いろんな説によると、日銀は物価の安定だけを任務としているようで、その為にはインフレは絶対に避けなければならないようです。たとえデフレで景気が低迷しようが日本中の雇用が失われようがそんな事は責任範囲外なので全く気にしていないそうです。対してFRBは物価の安定だけでなく米国内の雇用の安定にも責任を持っているそうで、バーナンキさんの言を簡単にいうと「目的は雇用安定と景気回復でありその後の多少の物価上昇はやむなし。雇用安定前にインフレを起こそうというのではない。そういう意味ではインフレターゲットではない。」との事。
その言葉尻を取って白川さんは「バーナンキさんもインフレターゲットでは無いと行っている。」と言ったそうです。


今の円高リーマンショックもありましたがそれが原因というよりもどうもM党政権の経済オンチが主たる原因のような気がしてなりません。少なくともJ党時代、特に竹中さん(小泉政権)の頃など嫌がる日銀を説き伏せ量的緩和で市場に円を注ぎ込み国内景気だけでなく為替も安定していました。
リーマンショック後、FRBはゼロ金利と同時に大規模な量的緩和を行い市場にドルを溢れさせました。それがドル安を起こし米国の輸出を大幅に伸ばし結果として大恐慌に至らずに済んだのです。
為替は市場に有る通貨の量で決まるという説もあります。そりゃそうでしょうね。沢山ある方が廉くなるのは子供でも納得します。ですからインフレターゲット通貨供給量増加でもある訳です。


白川さんの歯切れの悪い説明とは裏腹に市場は正直に反応しています。出社後の就業前のひととき、Netニューズに目を通していると急激な円安の記事。80円/USDに迫る勢いです。このまま90円、100円くらいに下がって貰わないと日本の輸出産業が皆つぶれてしまいます。勤め先は専ら部品輸入ばかりなので円高の方がありがたいのですが、今はそんな事を言っていられる状況ではありません。
何もしないでいてはいずれ日本の輸出産業が皆つぶれてしまい、経済力の低下と共にとんでもない円安に転じるのは誰にでも解かっている事です。それより前に円安誘導、輸出産業の温存、と繋げられれば日本の将来はもう少しましになるでしょう。稼げる産業が無くなってからではいくら円安になっても外貨を稼ぐ事はできません。そして輸入しなければならないものは円安の為とんでもない高値となってしまうのです。これはもう目の前に迫っている事なのになんと我が政府の脳天気なことか。それを許す国民のなんと愚かなことか。
まっ、いいか。いずれ150円/USD,200円/USDとなれば、今塩漬け状態の我家の外貨債権、ムフフフフ、えろう儲かりまんがな。