おバカな私

着々と物忘れが進行しています。ハア〜!
連日暖かい日が続きますが、もう11月も半ば。早ければ11月初旬には御在所でも雪が降ります。
「そろそろ冬タイヤに交換しよう。」と思い立ち日曜昼から交換です。
以前は家の北側にあった倉庫から駐車場までほんの数mの距離でしたが、今は南西端に移動した倉庫にタイヤを置いてあります。
その長い距離を転がしながら駐車場まで。4本ってバカになりません。「ああしんど。」
擦り減り具合から取り付ける位置を決め、そこに冬タイヤを置きます。
最初の1本のボルトを緩めジャッキアップ。夏タイヤを外し冬タイヤを着ける前にそれ用のボルトが見当たらない事に気付きます。冬タイヤはBORBETのホイールに着いているのですが、純正ホイールより肉厚があり付属の長いボルトで固定するのです。そのボルトが有りません。
前の家を取り壊す時にタイヤと一緒にこちらの倉庫に移動した筈? いや記憶がありません。お家と一緒に廃棄されてしまったようです。
純正ホイール用のボルトで締めてみると4ピッチほどしか入りません。これって5-6mmしかかかっていないって事です。そんな危険な事ようやりません。
結局外した夏タイヤを再度取り付け、折角ここまで運んできた冬タイヤ4本を倉庫に戻す事に。ハア〜! しんど!
その後、冬タイヤを買った車屋さんへ。担当のYさんに相談すると、ピットの方で探してくれたのですがさすがに20本(車1台分)は無いようです。
Yさん曰く「近所のタイヤ館などでもあるんじゃないですかね?」
それではと行ってみましたが、ホイールボルトなんてありません。普通日本車はハブ側にボルトが埋め込んでありますもんね〜。BORBETのホイールも扱っていますが、ボルトだけっていうのはやはりお取り寄せ。
駄目もとでオートバックスにも行ってみましたがやはりありません。
結局Yさんにお取り寄せをお願いしました。
そして月曜日、YさんからTEL。「取り寄せは可能なのですが…。1本1,500円しますがいかがいたしましょう。」
ん? 1,500円×20本=30,000円 プラスTax.1,500円。中古ホイールが買える値段じゃないですか。
さすがに二の足踏んでしまいます。これから年金生活に入るtanuoさんとしては今から節約に励まなければなりません。
「ちょっと待って。なにか手を考えてみるわ。」
それからNetで探しまくり。まずA4に使われているホイールボルトの仕様から調べなければなりません。
いろいろ調べ、どうやら 17HEX 60°テーパー 14P1.5 と呼ばれている物のようです。
冒頭の17は適合レンチの幅が17mm HEXはヘキサ(六角)の頭の形状 頭とネジ部との間の形状が60°のテーパー 外径14mmのボルトでピッチが1.5 という事らしい。この仕様で首下のネジ部の長さが各種あり、純正は26mmのようです。
確かBORBETの付属ボルトは純正より10mmほど長かったように思いますが定かではありません。長すぎるとハブのネジ穴奥に当ってしまい締め付ける事ができなくなってしまいます。
Netで10本セットが2,300円ほどのものを発見。ネジ部の長さは25mmから5mm間隔で50mmまでは皆同じ価格です。
う〜ん、30mm長にするか35mm長にするか。
もう一度タイヤを一本外しネジ穴の深さを測る必要があります。下手に急いで失敗するよりじっくり確認してから発注することにします。
これなら送料込みでも6,000円くらいで済みます。30,000円よりはお安いですが、それでも気をつけていれば遣わなくてよかった出費です。
は〜、年は取りたくない。ボケたくはない。


怪我の功名って訳ではありませんがひとつお利口になった事があります。
日本車と欧州車のホイール固定の違いについてです。
欧州では車は耐久消費財、日本では消耗品と捉えている事が原因のようです。まして気候の厳しい北欧などでは夏タイヤと冬タイヤの交換の頻度が多いため取り付けボルトの疲労も多いと想定されているそうです。
ボルトとナットの疲労を比べるとナットには押し付けられる力が働き、ボルトには引張られる力が働くそうで、金属に限らず殆どの素材は引張られる力に対する疲労の方が大きいそうです。ですから欧州車はハブ側はナットにしておき長く使えるようにしてあり取り付けの為のボルトは消耗品と見ているそうです。
日本車の場合ハブ側にボルトが埋め込まれていますが、ホイールを交換するのはパンクした時くらいって人の方が圧倒的に多いです。夏冬タイヤ交換をする人も殆どいません。いくらボルトの方が疲弊し易いと言ってもその前に車の方が早く傷んでしまいますから今のままで良いのでしょう。そんなこともあってマツダさんもボルト締めからナット締めに変更したのでしょう。
Yさんの話ではイギリスも日本と同じナット締めだそうです。(Yさん、今はジャガーの担当です。)なんだか車左側通行と言い、イギリスと日本って似たところが多いですね。