まだあった。

今日ビールもどきの買出しに出かけた時見つけてしまいました。





昔よく行動食として愛用していたものです。
未だに店頭で売られていたとは驚きです。昔の包装とは若干デザインが変わっているように感じますが概ねよく似たものだと思います。袋の形状、大きさもほぼ同じようです。
ORIGINAL RAISIN COOKIES・SINCE 1972 の表示があります。なんと38年に亘るロングセラー商品なんですね。
食べてみると昔の物より若干味が薄いように感じます。私の味覚の錯覚かもしれませんが。
これは私のお気に入りで毎回持って行ったものです。合宿の時でも食当から支給される行動食は全員平等に数量を数えポリ袋に入れてありました。普通のクッキー、クラッカーなどは壊れやすく直ぐ粉々になってしまうのですが、このオールレーズンはレーズンが接着剤の役を果たしているのか角が欠ける程度で概ね原型を保っていました。
行動食は甘いものに偏りがちで、それは食欲を減退させます。そんな中にあってこれは甘いには甘いのですがレーズンの酸味が減退した食欲を刺激し結構食べ易いものでした。そしてレーズンに含まれるビタミンやミネラルが身体に補充され行動を楽にしてくれていたように思います。
この他にお気に入りだったのはリッツです。これこそ壊れやすく直ぐ粉になってしまうのですが塩味が食欲を刺激してくれます。
ポリ袋の中には一口サイズのサラミやスモークチーズ、クッキー、クラッカー、飴、豆菓子などが入っていました。一口サイズのサラミは旨くはありませんが食べ易い点でよく使われました。ビバーク中の定番はやはり15cmくらいの大きさのサラミです。薄くスライスしそれをナイフで刺しキャンドルの火で炙りながら食べると脂肪が融け香ばしい焦げ味と渾然一体となりえもいわれぬ旨さでした。
封を開けたら立て続けに半分ほど食べてしまいました。懐かしいには懐かしい味ですが今の私にはそう旨いように感じません。口が肥えたのかそれとも味が落ちたのか。いややはり山の中で味あわなければ本当の味が解からないのかもしれません。