やはりおかしい

事業仕分け? なにこれ。
一見徹底した無駄の見直しであるかのようにアピールしていますが、基準も無く場当たり的であるのは誰の目にも明らかです。そしてそうやって捻出した財源の使われる先が、国民の日々の生活にに消えてゆくものに注ぎ込まれようとしています。いやそれだけでなく常識では考えられないほどの赤字国債を見込んでいるようです。
少子化防止の為の子供手当て? 子供のいる家庭に一律のお金を与えてもそれが子供の為に使われるとは限りません。育児放棄、子供を食い物にする親も今の世の中ではかなりの数いるようです。少子化防止の為なら家庭に配布するのではなく、直接子供にかかる費用を肩代わりするような方法を取るべきです。
戦後の日本の驚異的な復興と発展は世界中から奇跡といわれるほどのものでした。それに最も貢献したのは、日々の暮らしを切り詰めてでも将来の為に投資し続けた事です。暫く前に中日新聞のコラムで述べられていた「魚を与えるより魚の取り方を教える。」という事を実践していたのです。
今日の飯より明日、明後日の飯の種を蒔く。こうしなければ今は食べられてもいずれは餓死してしまいます。日本にはこうやって上手く舵取りをしてくれた立派な先人が数多といるのです。それを見習わない手はないでしょう。
そんな中、菅さんが事業仕分けに異を唱え、スーパーコンピュータ開発に前向きという記事を目にしました。
菅さんって政治家らしくないんですねえ。そして考えや行動も信頼に値する方です。スパコンだけが重要って訳ではないでしょうが、節操のない事業仕分けに堪りかねて異を唱えたってところでしょうか。
無駄を削っているように国民に対し演技をしながら、実は国民の明日の飯の種を食い潰している。この状況をどれだけの人が冷静に見ているのでしょうか。たしかに無駄を省く事は大切です。しかし現実を理解している官僚の手を借りずに単に決められた金額を削ることだけが目的となっていては、目を閉じて高速道路を走っているようなものです。事故を起こさずに済む訳がありません。
サッチャーさんが言っていたように家庭に置き換えるとよく解かります。借金をして収入以上の生活をし続ける。そしてその返済は自分の子供や孫に払わせる。これが今の日本の実情です。まともな親なら今の生活を切り詰めてでも子供達になにがしかのものを残そうとする筈です。お金を残すのもひとつの方法、教育を受けさせお金の稼ぎ方を身に付けさせるののひとつの方法です。
経済とは経世済民を略した言葉です。鳩山さんってこの事をご存知なのでしょうか。
それと外交、これも不安ですね。二大政党制の英国にしても米国にしても政権が変わったからと言って対外的な約束を反故にするような政策は絶対に採りません。徐々に舵を切ることはあってもガラッと態度を変える事は絶対にありません。そんな事をすれば国際社会からの信用なぞ得られる筈がありません。これも家庭に置き換えてみれば一目瞭然でしょう。鳩山さんってそんな常識さえも持ち合わせていないのでしょうか。
どうもこの人って顔が見えないですね。自分の意見を持っていないと言うより小沢さんのお面でしかないのかもしれませんね。そしてお役御免になってもまた小沢さんが別のお面をかぶるだけ。
こんなのでよいのですかねえ。