足がない。

14日(金曜)帰宅後は、かみさんのアッシー君。10時頃迎えに行った帰りにはフロントガラスにポツポツと雨が。 
「とうとう降りだしたか。」
「じゃあ、明日は止めね。私は仕事だから送ってってね。T哉も車を使いたいって言ってたから。」
「ふーん。」
土曜の夜もかみさんは高校の時のクラス会とか。友達が迎えに来てくれるとの事で今回はアッシー君は免除。
「じゃあ、御在所通いは日曜にしようかね。」と思っていたらT哉が日曜も車が要るという。
「まっ、いいか。あまり天気も良くなさそうだし。」
だんだん軟弱になって行く。


そして日曜日、「来週も土日と車を使いたい。」とT哉。
「早く自転車のパンクを直せよ。」
「時間が無い。」
下手くそで耳障りなギターを弾く時間と、TVゲームをやる時間はあってもパンク修理の時間は無いそうだ。
そこへかみさんが割り込んで来た。
「おとうさん、中国へ行きたい。」
深セン行っただろ。」
「観光じゃなくて…。もうこれからは日本に居たんじゃだめだね。」
矛先がT哉に向けられ、
「お前もシャミ(ギターの事。我が家では三味線と呼んでいる。)なんか弾いてないで外へ出て行け。中国人のあのしたたかさを学んで来い。」
かみさんの職場は出稼ぎ【ジャパゆきさん】が大勢いて結構な刺激を受けているらしい。多様化がイノベーションの父と云うけれど、刺激を与え合い危機感が弾みになり何かに打ち込めるのは良い事だ。学校、バイト、家でのぬるま湯生活では緊張感も刺激もあったもんじゃない。
将来の日本を背負って立つ若者達がこのままで良いのか?


と、問題はいろいろだが、
来週は、「行かなくっちゃ。御在所に逢いに行かなくっちゃ。…足が無い。」
ん?井上陽水の【傘が無い】みたいだな。


足が無くて四苦八苦しててもAuで行こうという発想が全員に無いのは全員同じ考え方、同じカルチャーを共有しているって事かな?