昨日は久しぶりにかみさんと夜のドライブデート。
N駅でピックアップしてもらい、明るい内に家の進捗確認。その後食事をしてから豊田の山奥に向かいます。
7時半だというのに空はまだぼんやりと明るいです。もうすぐ夏至、今が最も日が長い時期です。
グリーンロードを枝下で降り広瀬に向かいます。さすがにこの頃には空も真っ暗。梁の横の橋を渡り田舎道に入ります。細いグネグネのつずら折れの連続です。方向音痴で幹線道路しか走れなかったかみさんも、この年になると「なんでもござれ。」こちらが感心するくらいとんでもない道を知っています。
結構な距離を走り、幅が広くなったところで車を止めます。エンジンを切り明かりを消すと辺りは真っ暗。その漆黒の中にいくつもの緑がかった明かりが見えます。宙を漂うように動いているもの、木の枝に留まっているのか動かないもの、それらが明るくなったり暗くなったり。かなり明るいものもあり、結構な数にのぼります。
「いるいる。結構多いでしょ。前はもっと沢山いたんだよ。」
奥様方の情報網の綿密さに驚いてしまいます。「凄いね、結構沢山いるね。」
車から出て星明かりなのか蛍明かりなのかはっきりしない中、光の方へ行きます。
目の前をゆらゆら飛んでいるのを手掴みします。手を開いても逃げもせず掌の中を暢気に歩いています。左手でカメラを操作して写しますが暗すぎてピントも合わないまま写ってしまいました。
肉食で天敵が少ない所為か人を恐れることもなくゆうゆうたる態度のデカさです。おしりフリフリのそのそパッパ。急に思い立ったかのようにフワリと飛び立ちました。そしてまたゆらゆらと飛び回っています。
割と小ぶりの蛍でした。それでもこの暗い中ではかなり強烈な明るさです。手掴みしても指を通して赤く明かりが漏れていました。
暫くうろうろと楽しんでいると車がやってきました。通り過ぎるのかと思ったらすぐ傍で停り明かりを消します。な〜んだ、この車も蛍見物でしたか。
のんびりと蛍を楽しんだ後引き揚げます。帰路こんな田舎にしては珍しいくらい車が停っています。中には小川の縁でピッタリ寄り添っているアベックもいます。「あれっ、この辺りってデートスポットなの?」
我々も30年前にタイムスリップ。子供抜きで恋人気分をあじわってきました。