問題解決能力

チョボラのお手伝いを始めて約一月。5回ほど参加しましたが、スタッフ、利用者ともほぼ全員と接しました。
最初はチョロイなんて感じていましたが回を追う毎にその難しさや問題の大きさ根深さが解ってきます。そして何よりスタッフの方々の立派さを知るにつれ我が身のいい加減さを思い知らされています。
昨日はNさんと始めてご一緒しました。このNPOの中核的な存在のようです。まだお若い、見たところ30過ぎの方ですが、62歳のこのジジイよりずっと大人です。利用者達への細かな気配りと人としての優しさは「こんな人が実際にいるのか?」と思わせるほどです。こういった仕事をしていると、その仕事が人を育てるのかも知れません。一体tanuoさん、この年まで何をしてきたの?と言われても仕方がありません。
彼が中心となって若い女性スタッフ達に的確な指示を与えているのですが、その若い女性スタッフ達も的確にそれに応えています。
問題は常に目の前にあります。その問題に対し自由な発想で解決策を講じて行きます。今の硬直した日本経済を立て直すのに必要なのは、まさにこういった人達の能力だと思います。
ミーティング時、彼らの話を聞きながらついTFA(Teach For America)を連想してしまいました。TFAは若者達を教育困難地域に送り出しそこで問題解決能力を養わせています。そこで身に付いた力はひとつのキャリアパスとなり各界に移った後もその力を発揮する事で世界をリードする存在となっています。何も教育困難地域での教育に携わるだけでなくても良いではありませんか。福祉的なボランティアは現在は寄付だけに頼るのではなくNPOとしてある程度の利益を出す事で安定的、持続的な活動へと変化しています。そういったNPOへ一定期間派遣する事で問題解決能力を身に付けさせても良いのではないでしょうか。そこで育った人材はまた別の世界に移っても同様の能力を発揮します。なによりそこで身に付いた人間的な優しさは業務遂行能力以上に世の中で必要なものです。ここで育った人達が今日本中に蔓延しているお金至上主義を根底から覆してくれるのではないかとも思います。
Teach For Japan ならぬ Care For Japan なんちゃって。