まさに、A hard days night.
近頃全く余裕が無い。毎日がてんてこまい。その内なにか重要な事を忘れてしまい、大ポカでもやらかすのではないかとヒヤヒヤもの。
それにしても記憶力が悪くなった。若い頃はこんなじゃなかった。寄る年波には適いません。でもそれを自覚できるだけまだマシか。
帰宅後の一時、You tube で Oldies を聴いて心を和ませるのが日課になってしまった。
コニー・フランシスって本当に持ち歌が多いなあ。英語のタイトルを見ていると日本語の題が想像できるのがまた楽しい。繰り返しのフレーズも多く、総じてメジャーで陽気な曲ばかりだ。「Never on Sunday」?「日曜はだめよ」とピ〜ンとくる。
そんな中で哀愁に満ちた曲に行き当たった。タイトルは「I will wait for you」。どこかで聞いたことあるぞ。かなり有名な曲の筈。う〜ん、何だったっけ。
そうだ、「シェルブールの雨傘」だ。カトリーヌ・ドヌーブの映画も観に行ったんだった。時代的にはコニー・フランシスの歌の方が古い筈。て事は〜、もともとはもっと古くからあった曲に歌詞を付けたのかな。
こういった手法は昔からよく使われている。
かのプレスリーの「好きにならずにいられない」も「愛の歓び」を編曲したものだし。
そういえばシルビー・バルタンの「哀しみのシンフォニー」なんてモーツァルトのシンフォニー40番第一楽章まるごとコピーである。クラシック、民謡なんて著作権者が不明だったり、既に生存していなかったりその子孫も不明だったりでロイヤリティが不要なのだ。
直近では昨年だったかな? シーモとかいう歌手がエルガーの「威風堂々」をまるごとコピーしていた。
こういった手法をサンプリングとか言うらしい。
しかしこの言葉、私にはどうもしっくりこない。サンプリングとはゴミに埋もれた中から本来のデータを拾い出しそれを繋げて元のデータとする意味合いが強い。まるごとパクリでどこがサンプリングやねん。はっきりと「パクリング」とでももじった方がまだ可愛げがある。
しかしコニー・フランシスって凄かったんだなあ。綺麗に化粧した顔はどことなく「風とともに去りぬ」のビビアン・リーに似ている。ほぼ同じ時代という事もあって、化粧の仕方がその時代の流行に倣っていたのかな?
そして歌い方がどことなくドリス・デイを連想させる。
これもこの時代の流行りの歌い方だったのだろうか。
なんにしても60年代に思いを馳せている私って、やはり究極のジジイ、過去に生きる屍そのものですなあ。おぞましいものになってしまったものだ。