ヴァルテル・ボナッティ

前回の日記で、山の事故でなくベッドの上で平穏に亡くなって行くであろう代表格としてメスナーを挙げました。
しかしそれよりもっと有名な人を挙げるのを忘れていました。K2にまつわる大事件の当事者であるボナッティも数々の記録を達成した後、35歳と言う若さで先鋭的な登攀から潔く引退しています。そして山での遭難でなく下界で81歳の長寿を全うしています。
K2での不名誉な濡れ衣事件についてはWikipediaでも調べてみてください。
私が持っていたカラビナで最も多かったのもボナッティのカラビナです。緑色の粉体塗装がしてあるヤツです。冬場の低温時は金属が露出しているとよく張付きます。下手に素手や口などが触れるとくっ付いてしまい血を見る事になります。それが塗装のおかげでかなり和らげられていました。
波乱万丈の人生でも地道に成果を挙げ、早々にリタイヤ。山に人生を賭けても命を賭ける必要はありません。それを体現していたのがボナッティだと思います。

後はおまけ。
昨日ケーキを受け取って来ました。例のお店です。
安いと思っていたら小さいサイズにしていたそうです。「美味しいかどうか解らないから。」とかみさんが言ってました。
しかし家の分(私向けの誕生ケーキ)を見て、「小っさ! あの子達のも小さ過ぎたかも。」
この大きさであの値段ならP.P.P.と変わりません。スタンプカードも貰ったけど二度目は無さそうです。
あまりにも小さいので切り分けず二人でいきなりフォークで食べ始めます。
少し食べ進んだところでかみさんが「シッ、シッ。」とフォークで私のフォークを払いのけます。もう食うなと言うサインです。
そして「苺だけなら良いよ。」
こちらの小さいサイズで3,100円なら600円くらいのカットケーキ5個の方が如何にもお得に感じられます。
やっぱりここは失敗だったなあ。こうしてみるとP.P.P.も特にお高い訳ではなかったんですね。