師走

もう12月も2日、時の経つのは早いです。
今年の紅葉は今ひとつとよく耳にしますが我家も例に違わずイマイチでした。それでも色付かないよりはマシかな?
色付きとは無関係に落ち葉だけは例年通り、掃いても掃いても直ぐに舞い落ちきりがありません。まあ紅い楓の葉っぱがパラパラと庭を飾る程度なら風情も有りますが、いかんせんドバドバ吹き溜まっているとなるとゴミ以外の何物でもありません。見苦しいと思いながらもなかなか庭掃除に手がまわらないんですね。結局休みの日にしか手が付けられません。その枯葉、処理は燃す事になりここ最近毎週ゴミ焼きしています。ペール缶焼却器が重宝していますがご近所に煙で迷惑をかけているのも否めません。まあ田舎で隣と距離があるので迷惑と言っても臭いくらいでしょうが。
落ち葉で曲者はやはり楓ですね。イロハモミジは庭の奥なのであまり目立ちませんが玄関先の野村モミジ、これが一番の曲者です。紅葉もかなり進み既に枯れ始めのこの時期、手で軽く掴むだけでごっそりと枝から剥がれるのですが、取ってしまえば丸裸。風情も何もありません。枝に残った紅葉を残しておくか掃除の手間を省くか?
結局残しておく事に。吹き溜まった枯葉は都度取るだけにしています。地面にチラホラ落ちている紅葉も綺麗ですし、枝に残った紅葉も綺麗ですから。
この野村モミジ、新芽は鮮やかな赤で開くと直ぐに赤黒くなります。赤黒いと言うより濃い紫色だそうで濃紫モミジと呼ばれ、ノウムラが野村に転じたそうです。通常はこの色なのですが紅葉時期になると他の紅葉する木と同様に葉っぱに含まれるクロロフィルなどの色素であるアミノ酸を木が回収し始めます。その為あの赤黒かった葉っぱが普通の楓のように鮮やかな赤やオレンジ色に変わるんですね。夏の間赤黒かったからそのままの色で終わるのかと思われがちですが例に漏れず鮮やかな紅葉を楽しませてくれます。
かと思えば、築山にあるベニシダレはあの赤黒いままで色はあまり変わりません。葉っぱの先の方から枯れ始めその状態で落葉します。しかし落葉した葉っぱをよく見ると鮮やかな赤に変わっているものもありますから、野村モミジほど顕著ではないにしろある程度は色素を回収すると言う紅葉の振る舞いは取っているようです。そして白い砂利石の上に落ちた色鮮やかな、大きな切れ込みが特徴的な枝垂モミジの葉の形が風情を一層盛り立ててくれます。
こちらはアミノ酸回収が遅い為か葉っぱの離層が未成熟なようで手で掴んで引っ張っても葉っぱは簡単に剥がれません。これも理に適った現象のように思えます。

前置きが長くなりましたが、要は今日も枯葉を燃やしたって事です。服が煙臭くなっちゃいました。
煙で燻す事は殺菌効果や腐敗防止に繋がります。燻製した食品が保存食になるって理屈ですね。
齢70をとうに過ぎたtanuoさん、今更悪い虫が付く恐れがある訳でもないのに毎週こうやって煙に燻されています。