ドローン

YOUTUBEで山の動画を観ていると、皆さん積極的にドローンを使われているようです。
子供の頃ラジコンに嵌っていた私はというと今では全く興味なし。まあ遠隔操縦することより模型作りに熱中していたってのが実際の所だったのでしょう。自分で車を持つようになり、わざわざ模型など操縦せずとも実際に自分が乗って運転する楽しさを覚えてしまうとラジコン熱も完全に消滅してしまいました。
ところがフィールドが山となると鳥のように飛べる訳でも無し、せいぜい岩場に張付いているのが関の山。もっと自由に大空を飛翔するが如く・・・、なんて事が出来る訳もなく夢のまた夢。なんて諦めていたのに世の技術進歩は恐ろしいもので、今では誰もが自由に鳥のように飛び回っているが如く大空からの俯瞰を楽しむ事ができます。ヘリなぞチャーターしなくても格安ドローンでそれが実現できるのです。
まあいきなり手を出さなくても一体どの程度の費用でそれが楽しめるか? と言う事でちょっと下調べ。
飛ばす場所でいろいろな制約があるようです。(人口密集地、政府機関の庁舎付近等は禁止区域)その他に登録(車のライセンスNo.みたいなもの。当然登録料も要ります。)が必要であったり飛行の事前に申請が必要だったり。非参入障壁が結構大きいです。しかし重量100g未満の物は場所の制約は同様ですが、登録や飛行の事前申請は免除されているそうです。それ以前は199g以下だったものが、2022年の航空法改正で100g未満と厳しくなったようです。
現在商品化されているものは一様に、ドローン側がWifiのアクセスポイントのようになっておりスマホをそのWifiに接続してドローンのカメラに映った画像をスマホ画面に映し出すようになっています。コントロールWifi経由でしょう。大型のものも100g未満のものも同じ方法を採っています。但し大型のものはかなり離れていても操縦できるようで、免許不要の100g未満はその距離が30mとか50mとか。その差の違いが何故なのかよく分かりません。
Wifiで接続とはよく考えたものです。手元のコントローラーにスマホが流用できるのですから。一般的にはコントローラにスマホを接続して受像器として使っていますが種類によってはコントローラのハードウエア無しでスマホの受像画面上にコントロールSWを表示させそこをタッチする事で機体の操作が出来るものもあります。専用アプリは無料でDLできます。
私がラジコンに嵌っていた頃は市民バンドと言われる27MHz帯と40MHz帯だけが許可されていました。それも最大電界強度は1m離れて200μV/m。送信機の空中線電力も500mW程度です。27MHz帯は郵政省から許可された帯域を6つのバンドに分け1バンド~6バンドとし、混信を避ける為隣り合ったバンドの同時操縦は禁止されていました。ですから同時に操縦できるのは3台が限度。同時飛行(走行)を増やすなら40MHz帯を使わなければならかったんですね。
それが今ではWifiを使っています。基本的に何千チャネル、何万チャネルも同時に操作できます。
WifiはSS通信(周波数拡散)を使っています。米軍が敵の傍受を避けるために開発した方法で、大元の信号に特定の文字列(符号)を掛け合わせる事で秘匿性を高めています。Wifiに使われている方法はダイレクト拡散で帯域が10GHzにも広がっています。送信側と受信側の符号を合わせる事で通信が可能となり、それが一致していなければ全く受信できません。掛け合わせる符号を少し変えるだけで非常に多くのチャネルが他と混信せずに通信が出来る訳です。理論的には何万台のドローンが同時に飛び交えるのです。
こうしてみると今の世の中、世界中の誰もが米軍の開発したもののお世話になっているって事ですね。インターネットしかり。(敵の攻撃で通信回線が断ち切られても網の目のように繋がっていればどの経路からでも通信可能です。Web=蜘蛛の巣)
それにタダ乗りしている中国がドローンの最大生産国ってのが納得できません。やっぱりドローン買うの止めよ。