大草原の小さな家

最近NHKで再放送されているようですね。
録画したものをかみさんが毎日観ています。その為、リビングのTVの正面(座椅子にもたれながらお炬燵でぬくぬく出来る特等席)が取り合いになっています。
何の気なしに観ていますが、いつの間にやらインガルス家の面々も成長し作者であるローラも結婚して学校の先生をやっています。幼い頃から出演し続け演者の成長と共に登場人物も成長して行く・・・。なんだか倉本聰の【北の国から】のような感じです。
私の記憶にあるのは未だローラも幼かった頃。お姉さんと幼女であった末っ子の妹との三姉妹だけだった頃です。今はお姉さんもローラも結婚し家を出ており、末っ子だった妹の他にもう一人妹が生まれその他に養子3人で合わせて5人の子供達と夫婦の7人が小さな家に暮らしています。元々がローラの自伝的私小説ですから小さな頃から大人になりまた時を重ねて行くストーリーになって当然でしょう。
しかし児童小説だったと思っていたのですが、結構ストーリー自体は厳しい内容のものがあります。それだけ当時の人達の生活は過酷なものだったのでしょう。自然を相手に暮らすと言うのは今のように文明の利器の無い時代はそれほどに過酷だったのだと思います。だからこそそこに暮らす人達(子供達も)は逞しくなっていったのだと思います。今の子供達に観せるには躊躇するものが多くあります。いや観せた方が良いのかなあ?
私の記憶にあるのは、まだかみさんと一緒になる前だったから30才前だったと思います。
当時は毎週火曜日はBさん宅のアトリエで彫塑仲間全員が製作に励んでいた頃。Bさんは結婚しておりその子供達がまだ幼かった頃です。
Bさん宅は子供達との生活もアトリエ内で賄う事が多くいわばアトリエがリビングを兼ねていたようです。柱に差し込まれた横木が梯子となりロフトに上がる事ができます。ロフトの下が床より一段高くなっておりそこが居間の役割も兼ねていました。小さい子供達にはロフトは秘密基地のようなものだったのかもしれません。
我々が製作に打ち込んでいる時に子供達と奥さんはよくTVを観ていました。それが【大草原の小さな家】だったのです。そんな状況で目にしていただけなので内容はあまり覚えていませんが、今再放送されているものよりもっと平和な子供向けの内容だったように思います。いやこれはローラの成長に合わせストーリーの視点も成長しているのかな? だとしたらそれはそれで斬新なそして面白いシナリオだと思います。
原題【Little House on the Prairie】プレーリーは北米大陸中部に広がる大平原を指し、地球上他の地域では使わない言葉です。(高校の地理ではグレートプレーリーと呼んでいたように思います。)南米ならパンパでこれもこの地域のみに使われる言葉です。
ですから大草原と言うのはちょっと意味が違ってくるように思います。【プレーリーの中の小さな家】では「なんのこっちゃ?」ってなっちゃいますね。じゃあせめて【大原の小さな家】の方が良かったのでは? プレーリーは大平原とよく訳されていますから。