ヒョウケイさん

最近TVでよく宣伝していますね。
でもあんな宣伝してどれほどの人が意味を理解しているんでしょ?
技術屋にありがちな、「自分が解っているんだから相手も解っているだろう。」と言う思い込みと、周りの状況を理解せずに一方的に説明を続けるという危うさがもろに現れているような気がします。もしかしたらIT流行りの昨今では一般の方も殆どが解っているのかもしれませんが・・・。
宣伝しているサイボウズ社はグループウエアサイボウズを開発販売している会社です。キントーンというのは孫悟空が操る雲の乗り物である筋斗雲にかけた名称のクラウドシステムのようです。クラウドは雲の事ですし、筋斗雲の速度は光速を超えていたように思いますので処理の速さを強調しているのでしょう。
そして重くなってしまったヒョウケイさん、これは人ではなく表計算ソフトの事です。PCの動作が遅い時に重いって言いまわしは一般の方も使っていますね。
別Ver.のCMではヒョウケイさんが開かないとも言っています。これも重いソフトウエアではよくある事です。
こう言ったCMを見慣れて行く内に門外漢である一般の方々も専門用語と言うか方言と言うかこう言った言葉や言いまわしを覚え、情報リテラシーが向上して行くのでしょう。
しかしサイボウズもメジャーになったものですね。
現役の頃は私の職場でも使っていました。本来ならERP(Enterprise resource Planning)を導入するところでしょうが、当時パッケージソフトを提供していた企業というとドイツのSAPが有名でそれ以外はあまり使い物にならないものばかり。SAPだと最小システムでも2億円〜と言われていました。それでプロジェクト管理のみに的を絞ってサイボウズを使うようになったのでした。
ヒョウケイさんは? 私が最初に使ったのはFMCalc。富士通のEWSにインストールされていたものです。たぶんVISICALCを真似て富士通が作ったものだと思います。当時はSpread Sheet(表計算ソフト)が出始めの頃で日本のSORD社もPIPSを開発販売していました。暫く後にロータス123が出てきてMSDOS上で動くので社内で標準として使われるようになりました。しかしちょっと表が大きくなると全く動きません。スクロールしてもうんともすんとも・・・、そしていきなり表外に飛び出すほどスクロールしたり。ヒョウケイさんが重い時の苦労はよくわかります。この頃エクセルも既にありましたがMacOSでしか動かず、羨ましく横目で見ているだけでした。
そんな時代もあったねと・・・、時代が変わりウインドウズが一般的になると、なんとエクセルがWin.上で動くようになったのです。今でこそエクセルは別売ですが、この頃はPCを買うとプレインストール済み。タダで使えたのです。そりゃ瞬く間に皆がエクセルを使うようになります。そうやってエクセルから抜け出せないようにしておいてから有料化する、ビルゲイツ お主も悪よのう。
サイボウズのCMではデータベースソフトは出て来ませんが、MSAccessもよく使いました。レコード数が小さければエクセルで代用も可能ですが65,536件(2の16乗)までしか行が扱えません。16bitで対応していたんですね。まあEXCEL2003以降はその縛りは無くなりましたが。それでデータベースとしてはAccessを使っていた訳です。Excelとの間でimport/exportは自由ですし。このAccess、排他処理がプアで複数の人が同じデータベースを扱うとよくロックしちゃいまして・・・。今は改善されているのでしょうか? ですから顧客向けシステムではOracleをデータベースエンジンとしてましたね。SQLを使わずに図形でクエリプログラムが作れるのは本当に便利です。
キントーンのCMのように今はクラウド流行り、自前でサーバを持つかベンダーからレンタルするかを問われたら 、セキュリティを重視するなら自前の方が良いように思いますが。これって頭が古いんですかね〜?

デジタル庁が業務をAmazonGoogleアウトソーシングするそうです。国民の個人情報を外国企業に丸投げ。GAFAなどの多国籍企業中国共産党とも平気で情報の遣り取りをしています。良いんですかねえ?
いくらクラウド流行りだからと言って 、国家機密は自前サーバで賄いましょうよ。