ECRS

最近あんまり面白くなくなってきたのですが、まあ惰性で見続けています。
ええ、NHKの朝ドラ、モネちゃんの事です。
このドラマ、クラシック音楽並みに音量のダイナミックレンジが広くて、小声の部分は聴き取りにくくテーマ曲はうるさいくらい大きく聞こえます。それでリモコンを持ったままボリウム調整しながら観ています。
終わった後もグズグズと次の番組(朝イチだったかな?)を見続け、9時のニューズになってやっとベッドから起き出すなんて生活を送っています。
その次の番組、毎日特集が組まれており、本日は家事の端折り方の特集でした。コロナ禍で家事が増えた主婦層への訴求を狙ったもののようです。
なんとなくBPR(Business Process Re-engineering)みたいなものか。と思いながら観ていると、ECRSなんて言葉が出てきました。
仕事を離れてもう6年が過ぎ、その間に新しいビジネス用語も増えているようです。
この言葉、Eliminate(排除)、Combine(結合と分離)、Rearrange(入替えと代替)、Simplify(簡素化)から来ているのですが、工場などの業務改善で使われているそうです。
昔人間のtanuoさんは、「そんなもんトヨタ流の【カイゼン】で済むやろ。」と思ってしまうのは、やはり頭が固くなっている所為でしょうか。前述のBPRですらカイゼンの焼き直しなんですけどね。
大体が、業務上不都合な問題が顕在化する事自体が業務改善実施の大きなチャンスです。業務フローや状態遷移図などをまとめ、通り一遍の改善だけでなく、思い切ってプロセスそのものの要不要を検討したりします。この根本から見直す点がBPRがカイゼンから一歩進んだ証かと思っています。それがECRS? なんぼのもんじゃ! なんちゃって。
それはさておき、観ながらつい家の家事にも当て嵌めてみます。
夫婦二人とおまけのコブ一匹だけの生活なので家事の量自体は元々少ないのですが、それでも家族全員が元来の面倒臭がりなので手抜きは超一流。無駄な事は一切やりません。少々汚れていても全く気にしないという点もあります。全員がB型で良かったなあ。
そんな訳で家事に忙殺される事なんて全く無く、暇だから何かやる事は無いか?と暇潰しの材料が家事になっています。これから涼しくなるのでやる事が無くなれば庭仕事がいくらでも待っています。暇を持て余す事も無くなります。
ですから多少無駄な処理があっても気にならないと言えば気にならないのですが、この番組に倣って効率化の方法を考えてみました。
かみさんが立ったりしゃがんだり出来ないので掃除全般は私の役目になっています。洗濯物を干すのはS司、取り込んで片付けるのは私ですが、この辺は量自体が少ないですから畳むのを端折っても大して時短になる訳ではありません。身体を動かす事と指先のトレーニングとしてやり続ければボケ防止にも繋がります。と言う事で主に掃除について考えてみます。
台所のシンク、レンジ台、壁、換気扇、それにトイレや風呂、洗面所等は定期的にかみさんから割込みが入るのでイベントドリブンで処理。やる内容もルーチン化されており、やること自体を端折らない限り時短は無理です。それに汚れに気付けばその都度やっているので特に手古摺る事もありません。
となると残りはダイソン掛け(掃き掃除)と床のモップ掛け。
そこで気付きました。と言うか既に既成事実となっていますが、モップ掛けは殆どやっていません。
ルンバにやらせていた頃は吸引力が弱い所為か、細かな埃汚れが取れずよくモップ掛け(ウエットタイプのクイックルワイパー)をやっていました。しかしダイソンに変えてからはごく偶にしかやりません。ダイソンって吸引力そのものは弱いですが、吸引口のフェルトローラーが回転しながら床を磨いてくれるので、乾拭きしたみたいに床がツルツルになります。基本的に我家はスリッパ無し、靴下無しの裸足で居るのでその足裏で感じるツルツル感はモロに解ります。
ダイソンを買った後でその重さに失敗だったと思っていました。マキタの方がずっと軽く利便性は高いです。でも今やっと気付きました。ダイソンって重いけどこのフェルトローラーでモップ掛けも一緒にやってくれてたんだ!
腕力の無い奥様方にはチトきついかもしれませんが、我家では掃除は専ら私の役目、力無しのかみさんがやる事はありません。
そうか、結局我家の場合ECRSもへったくれも無い、既に最善の業務処理に到達していたのですね~。
後はもうやるかやらないかでしか家事での時短は不可能です。