ギガが減る?

数年前にTVのCMで「ギガが足りない。」なんて言ってましたが、当時は「?」と思っていました。しかしスマホデビューを果たした今なら解ります。ギガ=月間使用可能なデータ通信量 ですね。
電子屋の頭では単に数量を容易に表す為の単位のひとつでしか無いので「?」と思ってしまうのです。一般の人にはせいぜいキロ(k)くらいしか馴染みは無いでしょうが電子屋はよく使い具体的には以下のようになります。
p ピコ 10の-12乗
n ナノ 10の-9乗
μ マイクロ 10の-6乗
m ミリ 10の-3乗

k キロ 10の3乗
M メガ 10の6乗
G ギガ 10の9乗
T テラ 10の12乗

電気に限らず物理ではグラフの軸を対数軸とする事が多く、1000倍(1/1000倍)毎に補助単位を変えて行く事でグラフの間延びを避ける事ができます。
pより小さいもの、Tより大きなものもありますが、今のところはこの範囲で収まっています。ただし科学技術の進歩によりこの範囲で収まらなくなるのも時間の問題でしょう。ムーアの法則(実際の法則とは言えませんが)により加速度的いや指数関数的に(と言う方が良いでしょうか)扱う数量範囲は広がっています。
私が就職した当時はミニコンのメインメモリも多くてもせいぜ2kB(2キロバイト)それもコアメモリでした。半導体メモリなんてIPL(イニシャル プログラム ローダー)ぐらい。それが今ではNASで2TB(2テラバイト)は当たり前。その内P(ペタ)E(エクサ)も普通に使われるようになるでしょう。
そうそう、学生時代の電波法では電波の定義は確か3GHzまでだったように思いますが、今Wifiで使われているSS通信のダイレクト拡散では10GHzを超えていたような・・・。

長々と話が脱線してしまいましたが何を言おうとしていたのか?
今後携帯電話は5G(5th Generation:第5世代)が一般的になりそして6G、7Gと移って行くでしょう。当然月間のデータ通信量も増えて行く筈です。そうすると1000GBを超える事も珍しく無くなります。そして月間データ通信量の単位も1TB、10TBとなった時何て言うのでしょう。
「テラが足りない。」かな?