オイル交換

昔よく言われていたのは「安いオイルで良いからこまめに交換。」
これがエンジンに最も良いのだとか。私も長らくこの教えに従ってきました。
流れが変わったのはA4になってから。
純正の化学合成油を使えば、2年3万kmを車メーカーが保証と車の付属品マニュアルにも謳われていました。実際にはディーラーでは「1年での交換を推奨しております。」との事。日本の様にチョイ乗りばかりの使用状況ではメーカーの言の通りにはいかないとか。ディーラーの予防整備の意図の方が強い様にも思われますが。
それで実際はディーラーで一年毎に交換していました。
それまでは我家の車はいつもJMS。A4以外はJMSで半年毎に変えていましたが、いつ頃からかJMSがMobil1(廉価な化学合成油)を取扱うようになりそれからは、A4はディーラー、他車はJMSでMobil1となりました。こちらも化学合成油なんだから1年交換で良いだろうと思いそうしています。実際デミオなどかみさんが年間2万5000kmほど走っていましたが全く問題なし。吹けの良さ、高速回転の滑らかさ共にピカイチ。10数年後の今ではT哉の通勤用となっていますが、オイル管理が原因と思われるトラブルは一切ありません。
そんな状況もあって以降の歴代2ndカー、3rdカーはMobil1で一年毎交換としています。実際安物オイルを年2回交換するより安上がりです。
軽のオイルは買った当初販売店が無料交換してくれていましたが、無料期間終了後Mobil1に変えました。その時の体感としては、いや本当に驚かされました。それまでは吹けが悪く回転が上がって行く時も何か引っかかる様な感じだったのが、いきなりアイドリングの静粛さと滑らかさに吃驚。吹かすと静かに滑らかにかつ瞬時に回転が上がって行きます。全く別の車かと思うくらい。こりゃシルキー6ならぬシルキー3ですがな。安物オイルと高性能オイルの違いって本当に凄いです。これを体験してしまうと怖くて安物オイルなんて使えません。
同じく数年前、A5のフリーウェイプラン終了後、初のオイル交換はディーラーからのDMに付いていたクーポンで格安に。その後どうするかな? と思っていたらJMSでMobil1のESP formulaも扱う様になったとの事。これはVW504規格認証を受けているものなので純正品と同じ。
(欧州の車メーカーには本当の純正オイルはありません。各メーカーがオイルメーカー各社に規格を提示しその試験に合格したものだけが認証を受けられます。因みにAudi純正として売られているのはカストロール社が提供しているもので、これもVW504規格認定品です。)
それ以降A5もJMSで交換しています。フィルター交換も含めて15,000円ほどですからディーラーよりかなりお安くなります。但しサービスリマインダーのオイル交換時期リセットは自分でやる事になります。
それを先日11日月曜日にやって来ました。
年金生活者はこうやってやり繰りが大変です。

cf: かれこれ20年くらい前から欧州車は高性能長寿命オイルを使い極力オイル交換の頻度を減らす方向に進んでいます。環境負荷を減らす為の取組みのひとつです。交換回数を減らせば廃油も当然少なくなり、環境負荷も軽減出来ると言うロジックです。排出までの期間が長いって事でロングドレインオイルと呼ばれています。
この為に開発されたのが化学合成油です。エンジンの潤滑性で言うなら現在でもヒマシ油の様な植物油が最適なようです。実際近年までレースで使われるのは相変わらずヒマシ油だったそうです。レースの様に短時間内なら充分潤滑性が保てるのですが、所詮植物油。日常使用する車のように数ヶ月から年単位と言う長期間に亘って劣化せずに使える訳がありません。過酷なレース環境にも耐える潤滑性と長期間に亘って劣化しない安定性を備えた潤滑剤として開発されたのが化学合成油です。値段は高いが品質も高いです。
因みにラジコンで使うグローエンジンの潤滑剤って未だヒマシ油を使っています。2サイクルエンジンなので燃料であるメタノールに混ぜて使っています。
ヒマシ油は英語でカストル、日本でもカストリ油と呼ばれています。オイルメーカーのカストロール社って語源がヒマシ油(カストリオイル→カストロール)だったんですね。