昔話

をするのは認知症進行のしるし。

かもしれませんが、敢えて昔話でも。

合従連衡が激しいコンビニ業界、昨今の働き方改革もありフランチャイズ店のオーナーが本部に反旗を翻し始めています。昔懐かしいサークルKココストア等々その淘汰の波を彷彿とさせます。

そんな昔あったコンビニの中で特に印象深かった店舗があります。

かみさんと一緒になり狭い公団住宅から平針住宅に引越したのですが、近所にハローフーズという食品スーパーがありました。

それが急に店をたたみ食料品購入に困っていた時です。そのすぐそばのコンビニ(スパー)が生鮮食料品を扱うようになりました。

かみさんから聞いた話ですが、食料品を扱ってくれて助かる旨をお店の人に伝えたら、ご近所の皆さんが不自由されているので扱う生鮮食料品をもっと増やそうと思っているとの返事だったそうです。

今でこそコンビニが生鮮食料品を扱うのは珍しくなくなりましたが、当時はそんなもの扱うコンビニなんて皆無でした。

フランチャイズ店と違いオーナーが独自判断で経営方針を決めるボランタリーチェーン店だったからこそ地域と密着した商売ができたのだと思います。

やがて平針から瑞穂区、そして東郷町と移り、今気付くといつの間にかスパーは無くなっていました。スケールメリットを享受するにはやはりフランチャイズには敵わなかったのでしょう。

でもフランチャイズというシステムも、本部だけが儲かりフランチャイズ店オーナーが冷遇されていては長続きする筈がありません。コンビニ業界最強と言われるセブンもいずれオーナーの離反と共に消えて行く事でしょう。

前述の今は無くなってしまったスパー、(スペルはSPAR) 日本のコンビニだと思っていました。

東西統合後の旧東独に行った時、街中に見覚えのある木のマーク(モミの木)のコンビニを見つけ、日本のコンビニも国際的になったものだなあと感心していました。後で解ったのですが、このSPAR、実は欧州を本拠地とする小売企業だったのですね。

効率一辺倒のフランチャイズ方式と違い地域密着型のシステム、いかにもヨーロッパ的だと思いませんか? こう言った特色のあるお店が消えて行くのは寂しいですね。