過去の人

年末に国外逃亡したカルロス・ゴーンが逃亡先のレバノンで自身を正当化する為の記者会見を開いたとか。それをメディアが大きくとらえています。

何を今更! あんなもん放っておけば良いのに。余程暇なんですね。イランの米軍基地報復攻撃の方が余程ニューズバリューがあります。

ゴーンにしてみれば逃亡の言い訳の為にも必要だったのでしょうがそれに飛びつくほどのものでもないでしょう。

逮捕当初はゴーンを擁護する発言をしていたフランス政府もゴーンの悪どさが明らかになるに連れゴーンと距離を置くようになっています。

フランス政府としては本体ルノーの数倍も稼いでくれる子会社ニッサンを統合しその利益を出資者であるフランス政府に取り込みたかったのでしょうが、世の流れはそれを難しくしています。EUの主要メンバーであるフランス政府がタックスヘイブンなどの撤廃の旗を振らなきゃいけないご時世に他国地域で産み出した利益を横取りするなんて出来よう筈がありません。

レバノンで英雄視されていると言うゴーンですが、祖国レバノン内でも汚職蓄財の氾濫に叛意を表す人々も大きく増えています。

アマゾンに続きGAFAの他の面々も日本で得た利益に対し納税は日本で行うと発表しています。タックスヘイブンと迄は言わないまでも国家間の税の不公平も是正する方向へ世の中は動いています。

ゴーンもゴーンの悪どい手法ももう過去のものとなりつつあります。

ゴーンのニッサンを復活させた手腕を賛辞する人がいます。なるほど事実には違いありませんが経営者と言うものは「泣いて馬謖を斬る。」ものです。人の痛みを知らない 、自身の欲望しか眼中にないゴーンは「笑って馬謖を斬っていた。」に違いありません。外科手術は早く済んだかも知れませんが、私服を肥やすことしか眼中にない人に誰もついて行きません。