P.R.O.C.

30年ほど前だったか40年ほど前だったか・・・。

RISCが騒がれ始めた事があります。Reduced Instruction Set Computerの頭文字を取ったもので日本語で言うなら縮小命令セットコンピュータとでも言うのでしたっけ。

それ以前のコンピュータは命令の処理に必要なクロックサイクルが短いものや途轍もなく長いものなどがあり、RISCの対語としてCISC(Complex Instruction Set Computer)と言う言葉が充てられるようになりました。

RISCにすると命令が全て同じクロック数で処理できる為、命令語のプリフェッチ段数を増やす事が出来、パイプライン処理に適している、言い換えれば処理の効率が上がり高速化できるってところでしょうか。ですから同じ処理ばかりを繰り返す動作には有効です。しかし割込み処理があるとプリフェッチしておいた命令語を全て捨ててしまわなければならず、割込みの多い作業では効果は上がりません。おまけに複雑な命令語(処理に必要なクロック数が多い)が用意されていない為それをコンパイラ(プログラム言語からマシン語に翻訳するソフトウエア)に受け持たせる事になります。

今も主流であり続けているCPU(MPU)は相変わらずCISCですが、当時は全てRISCに置き換えられてしまうような風潮でした。

雑誌などに載ったものに「HPは今後全ての自社コンピュータをRISCに変える。」なんて発表もありました。

HP(ヒューレット・パッカード)と言うとスタンフォードの学生だったヒューレットさんとパッカードさんがガレージでラジオ部品を造って売り始めたのが起源だと昔の人々の間でよく言われていた企業です。当時は測定器等が主力製品で、日本メーカーではとても作れないハイスペックなものを作っていました。我々からするとHPやテクトロニクスの測定器は憧れの的でいつも雑誌の広告を見ながら涎を垂らしていました。

当時のミニコン(科学計算用途のUNIXマシン)の雄DEC(Digital Equipment Corporation)が新興PCメーカーのコンパックに吸収され、そのコンパックもまたHPに吸収されました。って事はHPさん相変わらずCISCマシンを作っているんじゃありませんか。

昔話が続きます。RISCが流行り出してまもなくイギリスにAdvanced RISC Machinesと言う会社が誕生しました。名前の通りRISCマシンの会社ですが、この会社自前では製造せずコアとなる部分の半導体の設計だけを手掛けそのロイヤリティを収入としています。その頃は世界的にファブレス企業(工場を持たない企業)が流行り出した頃でもあります。そしてその後社名もAdvanced RISC Machines の頭文字からARMと変わります。

先日の新聞にはこのARM,今は孫さんのソフトバンクグループの傘下に入っているそうです。知らんかった。

最近騒がれているファーウェイの問題でGoogleに続きARMも手を引くとの事です。アンドロイドOSに続きCPUコアも使用出来なくするっていうのはファーウェイ封じにはとても有効な方法です。

ファーウェイに限らずPROCの企業は他国企業の知的資産をただ乗りだけでなく平然と盗用しています。日本のメディアは米中貿易摩擦などと脳天気な言葉を使っており、またトランプさんが我儘を押し付けているような表現に徹しています。米国からの知的資産盗用以前は日本が標的にされこれまた脳天気な日本の人達は何もかも盗み取られていても気が付いていないのか、見て見ぬふりをしてるのか?

こんな状況に異を唱えまともな企業間取引に戻そうとしているのがトランプさんだと言う事をどのメディアも伝えようとはしません。

ファーウェイCFOがカナダで逮捕されたら何の関係もないカナダ人を逮捕し死刑判決を言い渡しカナダ政府に脅しをかける。これって国家ぐるみで悪事を働いていた証拠ですよね。同じ事が日本でもありました。尖閣海上保安庁巡視船に漁船をぶつけてきた中国人を逮捕連行したら何の関係もない日本人が何人もスパイ容疑で逮捕され日本政府に脅しをかけてきたって。これに味を占めカナダも同じことをするとでも思っているのでしょう。

PROCは今南シナ海から太平洋に出たくて各地でとんでもない事をしかけています。フィリピン領の岩礁を自国領だと言い張り岩礁をコンクリートで盛り上げ完全な島にしてそこに軍事施設を作り上げてしまいました。尖閣も盗み取りたくて仕方がないのです。何故か? 今PROCは潜水艦建造に力を入れています。深度の浅い南シナ海では潜水艦は米偵察衛星から丸見えですが太平洋に出てし合えば広いだけでなく深度も深く衛星から監視する事が出来なくなります。潜水艦搭載の核ミサイルは戦術核ではなく戦略核に分類されます。米国近海に浸入し各都市を狙っているとなれば米国もPROCの我儘を抑えきれなくなります。身勝手さを押し通す為にも太平洋へ出る抜け穴が欲しくて仕方がないのです。また沖縄県知事の玉城氏、前知事の翁長氏ともに北朝鮮大好きっ子で何度も北朝鮮詣でしています。ムンジェイン同様チュチェ(主体)思想に凝り固まっている人です。基地問題に乗じて民心を煽動しPROCに沖縄を帰属させようとしているとしか考えられません。

これに限らずメディア業界は完全にPROCの広告塔になっていますし、政界にもこんな輩が蔓延っています。

かつて石原莞爾は総力戦という言葉を使いました。それ以前は戦争と言うと軍隊同士が戦うもので非戦闘員の殺傷は国際法違反でした。しかし軍隊だけでは勝てそうになくても民間人も動員して軍事物資生産に努めればそれ以上の力になる。

ですからアメリカも非戦闘員である民間人に対し空襲を繰り返していたのです。第二次大戦は戦争が軍隊のみの戦闘から総力戦に変わったところだったのです。

ところが今PROCでは超限戦という言葉が生まれています。

非戦闘員の軍事協力だけでなく、民間企業での産業スパイやら情報盗用、他国の土地の買い占めや人口の輸出(民主国家では多数決の論理で合法的にその国を乗っ取る事もできます。)などなど。ファーウェイもその一つの手段として民間からの情報盗用を重ねているのです。自分たちの我儘を通すには何をやっても構わない、出来る事ならなんでもやるという思想です。

モラルもなにもあったものではありません。いかにも共産主義者の考えそうな事です。

これを阻止しようとしているのがトランプさんです。新聞やテレビに騙されず世の中の真実を見ていたいものです。