ドリス・デイ

が、亡くなったそうです。昨夜遅くのNet newsで知りました。

代表的な曲 Que sera seraを耳にしたのは小学校に上がった頃でしょうか。ペギー葉山さんが日本語で歌われていました。ですからその頃はドリス・デイさんの歌を聴いた訳ではないのですが、いつの間にかQue sera sera=ドリス・デイとなり当時の神戸の街の様子が目に浮かんできます。

幼少期から時々テレビで見かける度、その底抜けの明るさに「日常生活の重苦しさとは正反対の世界がこの世にはあるんだ!」とある種の希望を感じたものです。

芸能界の事など全く興味も無い私でしたが何故かこの異国のお姉さん(いやおばさんに近いですね。)には憧れのようなものを感じていました。

・・・時々テレビで【ママは太陽】ってのが放送されていました。・・・

ドリス・デイのレコードアルバムを買ったのは当然自分の稼ぎで食べていけるようになってから。その中で、「えっ、これもドリス・デイの曲だったの?」って曲も多くますます魅せられて行くようになりました。

そう言えば未だ学生の頃メリー・ホプキンがQue sera seraをカバーしていました。いかにも60年代というドリス・デイの歌とは違いメリー・ホプキンの軽快な曲も凄く好きでした。後に自前のステレオで両方を聴き比べられるようになっても、双方甲乙付け難く未だに両方とも大好きです。

幼少期の暗い鬱屈した生活の中で、周りの多くの人から運よく手を差し伸べられて生きてこられましたが、その中の一人が旅立ちました。

テレビ画面でしかお会いできませんでしたが、あの底抜けの明るさを有難うございました。素敵な歌声を有難うございました。母親を知らない私にとってあなたは理想の母親像でした。