角ぐむ

氷融けさり葦は角ぐむ〜♪
早春賦の歌詞ではありませんが、葦に限らず木々の新芽が萌え出す季節になりました。
暫く前に庭の手入れをして貰ったのですが、枝葉を掃われた杠葉の元気がなく気になっていました。
かみさんは刈り込み過ぎじゃないかと言っています。刈り込んで樹勢が衰えるものなのかよく解りませんが、昨秋の異常なほどの実の付きようから、木自身が枯れる事を感じ子孫を残すため結実に精魂を使い果たしたとも考えられます。竹の花が咲くとその竹は枯れると言いますし。
その隣の金木犀は丸く整えられた天辺あたりから新芽が萌え立つように伸びています。まさに角ぐむという表現そのものです。
折角綺麗にして貰った地面には雑草がニョキニョキ。こいつらの伸びる速さといったら本当に腹立たしいものです。
この先また抜いても抜いてもきりがなく、やがてこちらが根負けして伸びたい放題になるのは毎年の事です。
数日前に続き今日も下草取り。
雑草の中に今まで目にしなかったホトケノザヒメオドリコソウが生えています。庭を綺麗にして貰ってから一時家の庭から絶滅していたものですが、5年目にしてまた蔓延るようになってきました。無くなったら寂しいと思っていたのに、生えだしたらうんざりするって、人間って本当に身勝手なものです。
時折腰を伸ばしていると、金木犀ほど目立っていませんが他の木も小さな新芽が膨らみ始めています。
ユズリハも注視すると、新芽が出始めているように見えます。でもちょっと微妙。
玄関先のソヨゴは? こちらも元気がなく新芽も未だ。これはもうダメかもしれません。折角寒肥をしっかり施肥してやったのに。


早春賦というと早春の山を連想します。雪が残る谷筋でも日当たりの良い南斜面は早々と雪が消え新芽が吹き出しているのをよく見かけます。
八ヶ岳山麓、美濃戸から赤岳鉱泉に向かう辺りもそんな所です。
今朝の新聞に阿弥陀南陵での滑落の記事。こちらは立場山の稜線を辿るルートですが初級岩登りルートとして結構メジャーな所です。岩登りと言っても阿弥陀岳頂上手前のP1、P2だけで、アプローチの長さに対して楽しみが少ないルートでもあります。
記事によるとP2手前、直登ルートでなくトラバースルートから落ちたようです。
7名全員が繋がっていたそうですが、コンテで通過しようとしたのでしょうか。チョット疑問を感じます。この時期は氷と岩のミックスですから簡単に見えてもスタカットに切り替えるべきだったのでは? 7人という大人数、スタカットで2班3班に分けるにはザイルが足りなかったのでしょうか。だとすれば装備不足という点で既に敗退していたも同然ではないでしょうか。
つい余計な事を言ってしまいましたが、春先というのは天候により冬より条件が悪くなります。あと一月でGW、これを他山の石として春山には充分注意して頂きたいものです。