ツララロック

帰宅後孫達の置き土産、ちびっ子ギャングの荒しまわった後のお片付け。
一息ついてからメールチェックついでにT尾さんのFBを見ると小屋のツララの写真。
大きなツララを見ると蛭ヶ野の山小屋を思い出します。雪が多い年には周りの積雪が屋根以上に高くなり、雪降ろしならぬ雪揚げを全員総出でやったものです。屋根の雪を山用シャベルでブロック状に切り出しそれを屋根より高くなった周りに放り上げるのです。丁度雪山での雪洞掘りやテントの暴風壁造り、イグルー造りの為のブロック切り出しと同じ要領なのでそのトレーニングにもなりました。
大汗かいた後は小屋の中で酒盛り。窓を開けると外の雪壁との隙間に軒から生えた直径10cm以上もある氷柱がびっしり。それをツルハシ(巷ではピッケルとも言う)で叩き折り、裁縫用の縫い針で適度な大きさに割ります。透明氷ならではの割り方です。ご存知無い方もいらっしゃるかと思いますが、氷を効率よく簡単に綺麗に割る方法です。一度試されては如何でしょうか。釘を打つように針をトンカチで氷に刺して行くだけです。
そして適当な大きさの氷をグラスに入れそこにウヰスキーを注ぎます。人呼んでツララロック。屋根のゴミから適度な出汁が出てえもいわれぬ旨さです。720ml瓶が500円税無し(当時は消費税はありませんでした。)のサントリーレッドでもとても美味しく頂けました。
おっとっと、年寄はすぐ昔話をしたがります。でも懐かしいなあ。楽しかったなあ。