地球の裏側で

と言っても真反対のアルゼンチン沖ではなく中東サウジアラビアですが、今活発な動きがあります。
昨晩のNetNews、今朝の新聞にサウジで35年ぶりに映画館開設が認められたとの事。瞬間頭に浮かんだのはムハンマド皇太子。
暫く前には、不正蓄財をしたい放題やっていた王族達を逮捕拘束という大改革をやっていました。どこかの将軍様のように粛清などという蛮行ではなく不正蓄財分を没収という穏便な形で改革を進めています。そこで得られた財は原油価格低迷による財政赤字を帳消しするほど。
暫く続いた原油価格低迷により手厚い国民サービスが一部制限されたり失業率が増えていた中でのこの改革でムハンマド皇太子の政治基盤は盤石になったものと思われます。
そして今原油減産の流れで原油価格も上昇しています。シェールオイルにシェアを奪われないかとの懸念もあるのでしょうが、たしかシェールオイルのシェアはまだ2%程度だったと思います。増産するにしても暫くは時間がかかります。シェールオイルの採算分岐点と見比べながら原油価格を有利に誘導していこうとしているのが見えてきます。
そんな中での映画館解禁、文化面の改革も進めている事もわかります。凄い人が出て来ました。元々イスラムの人々は異教徒にも寛容でだからこそサラセン帝国やオスマントルコのような大帝国が栄えたのです。
ムハンマド、我々世代ではイスラムの開祖マホメッドが頭に浮かびます。欧州の人達の発音ではマホメッドが近いのですが現地の発音を優先するようになった今ではムハンマドと呼ばれているようです。そう同じ名前なのです。といってもかの地では誰でもが名乗っている一般的な名前らしいです。ボクサーのカシアス・クレイもモハメッド・アリに改名しましたし。
それでも開祖マホメッドの再来かと期待したいですね。