那須の雪崩

いたましい事です。山岳事故常習犯のジジババなら良いと言う訳ではありませんが、まだまだこれから本当の自分の人生を歩もうという子供達が犠牲になるのは本当にいたましい事です。
地元栃木県では高校生の冬山を禁止にしようという意見がでているそうです。これもまた見当違いな話です。あきらかに問題が起こる事を避けたいという後ろ向きな発言だと思います。そうしたい気持ちも解らない訳ではありませんが。
今はどうかしれませんが愛知県も高校生の冬山は禁止となっていました。しかし行きたい人は事故が起こった時に責められる事を覚悟の上で行っていました。もう時効でしょうから明かしますと、うちのかみさんも高校生の身でありながら冬山常習犯でした。尤もその覚悟があるからこそ万全の備えと勇気を伴う判断力が養えたのだと思います。
今回の事故は引率の教師の軽率さもありますが、酷な言い方になりますが生徒さん達にも問題が無い訳ではないと思われます。例え子供だろうが年寄りだろうが大きなリスクがある自然の中で行動するのなら自分自身で物事を判断する事と危険を感じたなら勇気をもって引率者の指示を拒否すべきです。生徒達も雪崩注意報発令を知っていた筈で、過去にも頻発している場所ならはっきりと拒否出来た筈です。
自然は子供だろうが年寄りだろうが手加減なぞしてくれません。
連れて行ってもらう事に慣れてしまうと自ら判断する事が出来なくなってしまう。今回の事故はこの問題が顕著に現われていると思う次第です。