昨日11月29日はイイニクの日。「肉が食いたい。」との事でかみさんに請われ【いきなりステーキ】へ行って来ました。
イオンモールに出店しておりこの日は名古屋ドーム前のイオンへ。他に常滑に出来たところにも出店しているそうです。
以前全ババ連で常滑のイオンへ行った時はメンバーに却下されたそうで、今回私を出汁に出かけた次第です。
舌の肥えた奥様方が却下するくらいですからあまり美味しくはないだろうと思いながらも話のタネに行って来たっていうのが正直なところです。
かみさんからすると、味よりも肉の量のコストパフォーマンスを気にしているのかもしれません。自身の筋肉量を増やす為にその材料であるアミノ酸=肉をより多く摂取したいのでしょう。まあアバンド(アミノ酸サプリメント)を3袋飲んでも1,500円。それなら食事として肉300gを食べたほうが満足感は得られますな。
お店の開店は11時。到着が11時20分頃で既に店の前には長蛇の列。一瞬帰ろうかと思いましたが、それを察したのか「ここ、回転が速いからすぐ入れるよ。」
覗くとカウンター席ばかりのようで、【お一人様】も多いです。(並んでいると直ぐ店員さんが何名か聞いて回っていました。)
会食を楽しむと言うより、単に腹を満たす為に特化しているようで、食べ終わったら次のお客さんに席を譲るように張り紙がしてあります。いろんなビジネスモデルが有って当然ですからこれもまたそのひとつって事ですね。
そのコンセプト通り食べ終わったお客さんが次々と出てきます。そして並んでいる列もドンドン進んで行きます。
「お次2名様。」「お次1名様。」と次々呼ばれ、先程の人数確認通りにお客さんが入って行きます。
結局待ち時間は30分ほど。案内され席に着くと、テーブルとは言え真ん中に高い仕切りがありお向いの人は見えません。テーブル、椅子ともに高くカウンター席のようになっています。居心地を悪くして客回転を速くしているようです。
周りを見回すと、なんと立ったまま食べている人達がいます。駅のホームの立食い蕎麦屋と全く同じです。立食い席って言葉がどこかから聞こえていましたが、てっきりカウンター席だと思っていました。それがこの光景を目にして「本当に立ったまま食べてる!」つい噴き出してしまいました。
回転寿司が出来た頃、なんだか養鶏場みたいだと思いましたが、ここは養豚場か牛舎。人はパンのみにて生くるものに非ず。を真向から否定し、ただ食う事のみをコンセプトとしたお店である事を実感しました。
そしてそのお味は・・・、肉でありながら肉でない、肉の旨みが感じられない、言い換えれば熟成されていないピュアなお味です。
ボリュームだけはあっても味わいが無い、こんなステーキどこかで食ったなあ、そうだアメリカで食うステーキってこんな味だったなあ。まあそれより食塩が効いている所為か多少は食べ易いです。
ほんとアメリカ人って味音痴ばかりで、食事ってのは単に腹さえ膨れれば良いって考えているみたいです。要はこのお店、とってもアメリカンなんですね。
それにしても開店と同時に行列ができるほどの人気、サラリーマン風の若い人達も多いですが、よくもまあこんな時間にこんなところにいるものですなあ。どんなお仕事をなさっているんでしょ。職種も多様ながら食事に対する考え方も多様、そして味覚センスも多様。最近は経済用語でもダイバシティー流行りですが、食文化も意外な方向でダイバシティー化が進んでいるようです。
私? このお店、たぶん二度とは行かないと思います。