渇水期?

という訳でもないのでしょうが、暫く前から愛知池の水位がどんどん下がっています。
去年はどうだったのかな? 愛知池ウォーキングを始めたのはたしか9月末くらいからだったと思うので今の時期の様子は解りません。牧尾ダム等も水位低下しているのでしょうか。夏の渇水の予防として春先の融雪期の放水を最低限に留め常に満水に近い状態にするようになって久しく、水源ダムの水不足は今はなくなっているように思います。そのバッファーとして愛知池等が使われているのかもしれません。
今までの岸辺に大きく広がった干潟は有機物の腐臭が漂い、今の愛知池ウォーキングはとても爽やかとは言えません。もう臭うて臭うて鼻が曲がりそうです。
ただそういった短所だけでなく、干上がったら干上がったで興味深いものも姿を現します。
愛知池の北東部、豊田新線の鉄橋より北の入江ですが、水位が下がるとそこに昔の橋が現れます。20年ほど前、末娘のポリーと毎週末散歩していた頃に初めて見たものでその存在はその頃から知っていました。
愛知池が出来る前まではこの辺りも棚田が広がりその中央部に小川が流れそこに橋が架かっていたのです。何十年と水没したままで、偶の渇水期にのみその姿を現す。地元のお年寄り達には懐かしい存在だったであろうとつい推測してしまう訳です。日常生活に流される中、偶に表す昔の姿にそれをきっかけとして昔を想う、そんな事に想像を逞しくしてしまうtanuoさんなのであります。
地域の開発により昔の姿は少しづつ変わって行きます。ややもすると今現在の姿がずっと昔からのもののように錯覚してしまいますが、それが以前はどんなだったか、それすらも思い出せなくなっています。
この橋のように現実に昔の姿を見せてくれるものがあれば、それにつられて他の記憶も蘇る・・・。
愛知池の湖底はタイムマシンみたいですね。