想う会

暫く前の日記( http://d.hatena.ne.jp/tanuo/20150310)に記したT嶋さんのお別れ会に参列してきました。告別式というより生前関わりのあった多くの人達が集まり、彼女のやり残した事をどう引き継いで行くかを、それぞれの方々が考え想う会です。
その呼称を【○嶋○子を想う会】とした事からもそれが窺われます。【偲ぶ会】ではないのです。
「障害を持つ我が子が親亡き後もひとりで普通に生きて行けるようになって欲しい。」単純にこう思う気持ちが同じ境遇の人達との交流を生み、先進的な事を実践している所があればその教えを請う為に精力的に出向き、地域の人々からの賛同や協力を仰ぎながら結果的に今の仕組みを創り上げたのです。
会の終盤、関係の深かった方々やご親族の挨拶がありました。彼女の母親の挨拶の中の一言が、加齢と伴に涙腺の緩くなっているtanuoさんの涙腺をフルオープンにしてしまいました。
生い立ちや近況などの紹介の後、「あの子ほど親不孝な子はいません。母親の私より先に逝ってしまったのですから。」嗚咽を堪えながら途切れ途切れのその言葉に会場の全ての人が涙を流していました。
今まで知らなかったエピソードなどを聞きながら、母親の強さを改めて思い知らされました。
確かにやり残した事はあるでしょうが、それは残された者への宿題かもしれません。やり残しがあるとは言え、2つのグループホームが機能しており、地域の障害を持つ人達が親亡き後も生活して行く基盤となっています。T君もそのホームで生活しています。
今まで本当にお疲れ様でした。