さすが日清

ずっと前、マルちゃん正麺が発売されてまもなくの頃、ある記事を読みました。
このマルちゃん正麺は生麺と間違えるほど生麺に近い食感で、この業界のパイオニアである日清食品が脅威を感じているほど。だと言うものでした。
それにつられて一度買った事がありますが、ああやっぱり。この記者余程の味オンチじゃないのか?それとも東洋水産から袖の下でも貰ってるんとちゃうか?


最近食事の支度が面倒になりよく手を抜きます。そんな時に重宝なのが即席麺(袋麺)。モヤシ、小松菜などと刻んだベーコンを炒めそれをトッピングするとディナーの役も果たせる一品になります。
それでまたマルちゃん正麺を買いました。それがきれた頃マーケットでラ王とかいう袋麺を見つけ今度はそれを買いました。
そして今日の夕食に食べてみました。ん? この衝撃!!!!!!!!
麺の表面はヌルッとした食感、それでいて芯は腰があり、下手な生麺よりずっと中華麺らしいです。さすがは日清食品
この懐かしい食感は子供の頃父に連れられて行った中華料理屋、たしか頤和園だったような・・・。そこで食べた肉絲麺の食感です。父が言うにはメニューに肉絲麺があるのはここくらいだとか。細切り肉も片栗粉がコーティングしてあり表面ヌルッ、芯は肉の弾力。麺、肉ともに似た食感で統一されており、中華料理の奥深さの片鱗を見たような驚きでした。蛇足ながら青椒肉絲の肉絲も肉絲麺の肉絲と同じです。
軍務で青春時代を上海でずっと過ごしていた父は帰還後も中華料理の味が忘れられず、より本物に近い味の店を探しそこの常連となっていたようです。昔、柳橋にあった中華料理屋のマスターとも懇意にしていたようで上海語で話す父を周りの人は中国人とでも思っていたかもしれません。
その頃の感動が一瞬にして甦ります。ああこの食感が本当の中華麺の食感だったのだ。今日本中にある有名ラーメン店でこの食感の麺を提供できるところは殆どありません。だから私ゃ滅多に外食でラーメンを食べないのかな?
このラ王、マルちゃん正麺よりお値段も2割ほどお安いです。さすが即席麺のパイオニア日清食品。どうあがいても他社は追随できませんわなあ。因みにカップ麺でも【赤いきつね】とか【緑のたぬき】なんてのは滅多に買いません。やはり通は【どんべえ】で決まり。