一退一退

一進一退どころか悪い方へ一歩一歩進んでいるような気がします。
プログラフが効き始めるまで一月ほどかかるそうなのでそれまで持ち堪えて欲しいのですが、その間も筋炎は進行するばかり。痛々しいほど痩せ細ってしまいベッドから車椅子に移るのも以前より困難になっています。それでも様子を見ては歩行器で身体を動かそうとしています。
一度下がってしまった首を自力で持ち上げる事ができません。首だけでなく身体全体を立たせた後も微妙なバランスを取りながらなので人に触られるだけでもそのバランスが崩れると言います。崩れたら最後転倒から起き上がる事もできません。
バランスをとるにも筋力が無く、極端にゲインの低いアンプで制御しているようなものでレスポンスも非常に悪いです。
嚥下障害で自力で食べる事が出来ず栄養も足りないので尚更筋力が低下してゆくようです。
先生もとうとう痺れをきらせ、鼻からチューブを通し胃に直接栄養と薬を入れる事にしたそうです。と言っても食事の基本は口からで、残した分と同量の栄養をチューブから入れるそうです。その説明を昨日聞いてきました。
薬の所為で腸内細菌も死滅しているようでお腹の調子がすこぶる悪いです。乳酸菌を薬で服用するそうですが、薬ばかりどんどん増えて行きます。そんな事もあってチューブを通す事になったようです。そうしてしまえば「嚥下障害で薬が服用できない。」なんて事もなくなります。
腸の具合が悪くトイレの回数も増えています。とうとう観念したのか、かみさんはパンツタイプのオムツを使う事にしました。プライドももうズタズタです。
このまま回復しないのではないか? などとつい悪い方に考えてしまいます。
いつの日か今の状況が笑い話になることを願ってやみません。