やっとまた一歩

先週の木曜(26日)20時にY先生のお話がありました。
以前身体が痛い生検より、懐が痛い保険の利かない外部委託による血液検査を行い、その結果ステロイドの効き難い筋炎であることが解っていました。
抗SRP抗体が陽性の筋炎という事ですが、これは通常の筋炎とかなり違った特性を示し最近では別のものとする傾向にあるようです。
悪性腫瘍などの合併症も少ない事から免疫抑制剤ステロイドの併用が一般的だそうですが、家の場合は乳癌も見つかり抗癌剤治療が必要なので免疫抑制剤は使い難い状況です。再入院後もその事からステロイドパルスのみを1クール行っています。しかしその効きが芳しくなく止めれば元の木阿弥といった状態です。それでY先生も思い切って免疫抑制剤を使う事にしたようです。その実施の為のインフォームドコンセントと言う訳です。
免疫抑制剤と言っても色々あり極一般的な「シクロホスファミド」を考えているようです。外科のS先生と相談して抗癌剤と併用するそうです。その抗癌剤も対象の癌の種類によりいろいろあるそうです。組み合わせに相性もあるようで、何を選択するかはこれから決めるそうです。食べ物の食い合わせ以上に薬の組み合わせは禁忌が多いようです。
免疫抑制剤として使われるこの「シクロホスファミド」、元々は史上初の抗癌剤でもあったそうで、乳癌にも多く使われているようです。名前からすると全く正反対の特性と思われる事に対し同じものがその効力を発揮するなんて不思議ですねえ。
先日Netで調べてみた「リツキシマブ」、こちらは近年使われ始めたもので特定の免疫細胞のみを攻撃するというものだそうです。誤爆や同士討ちが無いというのは凄く効率的です。発売当初はとてつもなく効果な薬だったそうですが最近では保険適用となる疾患も増えているそうです。
かみさんが該当している、抗SRP抗体陽性筋炎にもこれが好結果を収めているという症例も多いようです。この「リツキシマブ」も免疫抑制効果だけでなく抗癌剤としても使われているそうです。またリュウマチの特効薬とも言われています。
これらの記事を読んでいて頭が発振してしまいました。暴走した免疫をやっつけるのが仕事なのか、それとも免疫の敵である癌をやっつけるのが仕事なのか。
なんでもいいから早くやって貰いたいものです。ひとりではもう何も出来なくなってしまったかみさんをこれ以上苦しませる訳には行きません。少しでも早く少しでも良くなるのなら一刻も早く始めて頂きたいものです。
先生方を責めている訳ではありませんが、遅々として進まなかったものがやっと一歩進んだような気分です。