エネチャージ

今日は雨。メタボ治療の御在所通勤は明日に延期。
朝から相棒のルンバ君と一緒にお掃除です。手の遅いルンバ君が頑張っている間に洗濯物を風呂場に干し浴暖君で乾燥です。全く便利な世の中になったものです。
家電品の発達と普及が専業主婦の労働を軽減したのは良いのですが、それが返って肥満の元凶となったというのは皮肉な事ですねえ。その解消にエステ通い、なんだか本末転倒のような…。【「家事でエステ」で一挙両得】。なんて本でも出したら売れるかな?
その内、パパパラッパパーっとルンバ君が掃除を終え充電器に戻ったと叫びます。
ダイニングの椅子などを元に戻し完了。
新聞を取り込みテーブルに目を遣ると、DMにエネチャージの文字。このDM、マツダさんからのものなのになぜ?
そうか、マツダさんって軽四はスズキさんからのOEMなのでした。
スズキさん、頑張ってますねえ。
このエネチャージ、低燃費高出力化のひとつの方法ですが、他社がハイコストのハイブリッド化に向かう中、マツダさんのスカイアクティブ同様独自路線を歩んでいます。ハイブリッド信仰は日本だけのものです。世界の情報を得ていないと車産業もガラパゴス化してしまいます。円安で日本の自動車産業も持ち直していますが長期戦略を誤ると円安恩恵だけでは生き残って行けなくなります。
国内シェアに比べて海外シェアの大きな企業の方がその危機感が大きいようです。その結果がマツダさん、スズキさんに現れているのかも知れません。
エネチャージはバッテリのチャージを減速時の回生エネルギーにのみ頼るというものです。他車のように常時オルタネータを回し発電し続ける訳ではないのでその分のエネルギーロスが無くなりそれが高出力化となる訳です。まさに発想の転換というべきでしょう。チャージを回生エネルギーにしか頼れない為高容量長寿命のリチウムイオンバッテリーを驕っています。高価なバッテリーですが電力をモーターアシストには使わないのでそれほど高容量の必要もないのでそこそこのコストアップで済ませています。
ハイブリッド車のバッテリー、コスト面でリチウムを使っているものは殆どありません。強いて言うならポルシェ、フェラーリなど何十万ユーロを超える超高級ハイブリッド車だけです。言い換えれば何年かでバッテリー交換が必要という事です。以前聞いた話では5年くらいだったように思います。知らずに買っている人もいるでしょうがここで数十万円かかるわけです。そして回収したバッテリーの扱いが大変なので廃棄の為の費用もかかります。因みにリチウムなら10年以上持つので一般的な人なら所有中に交換する必要はありませんし、廃車時のバッテリー廃棄も鉛や水素イオンよりずっと容易です。そうそうリチウムイオンは現在あるバッテリーの中でエネルギー密度が他とは比較にならないほど大きく、言い換えれば同じ容量なら極端に小型軽量です。動くのが目的の車にとってバッテリーが軽いというのはとても大きなメリットです。
バカのひとつ覚えのようにハイブリッドを信仰している方々にも世界的な常識に耳を傾けて頂きたいと思います。
という訳でエネチャージの宣伝をしちゃいました。鈴木修会長、いや今はまた現役社長に復帰されていますが、さすがに偉い人ですねえ。
そんな事を思いながら朝刊に目を通します。
相変わらず直接間接にアベノミクスを批判する記事が多いです。円安が進行する中、物価高騰への恨み節も目に付きます。
じゃあ今まではどうだったのですか? 円高には円高のメリット、デメリットがあってあたりまえじゃないですか。円安も同様です。またデフレにもメリット、デメリットがあります。
バブル期は一時1USD=85JPYになった事がありますが以降110JPY〜125JPYがずっと続いていたのです。まだそのレベルまで行ってないのですよ。私としては、1USD=110JPYくらいになると思っています。
良いところもあれば悪いところもある。それが経済のダイナミクスを産み出すエネルギーになるのです。アダムスミスじゃありませんが見えざる手により皆が動く訳です。少しでも良くなるように、良くなるようにと。
全ての産業界の技術革新もその結果の事です。
アベノミクスの第三の矢である次世代産業の育成。この為には既得権にアグラをかいている人達に人並みに努力して貰うようにしなければなりません。大々的に規制緩和を行なったレーガノミクスというお手本があるじゃないですか。その効果が現れたのが何の努力もしていないクリントン時代というなんとも皮肉な話ですが、それでも敢えて安倍さんには火中の栗を拾って頂きたいです。