BSプレミアム「歴史館」

こんなタイトルの番組だったんですね。
何度か偶然観ていて「良い番組だな。」とは思っていたのですが。
最近はTV離れがグッと進み、殆どの人が「TVはつまらない。」と思っているそうです。別にtanuoさんだけではなかったのですね。
そんな中、NHKBSプレミアム1局だけが気を吐いています。さすが天下のNHK、つい応援してしまいます。
そして本日はアテルイ
今、同じBSプレミアムアテルイを取り上げた伝記番組も放送されているそうです。
アテルイってたしか坂上田村麻呂が東北平定時の蝦夷側の頭領じゃなかったっけ。その程度の知識しか持ち合わせていませんでしたが、今回も殊の外興味深く見せて頂きました。
そして終わり近くになりいよいよ坂上田村麻呂の出現、征夷大将軍の立場にありながら立場上は敵ではあってもそうせざるを得なかった立場の人達にも深い理解を示す田村麻呂の人間性にまたもや感動。
武功一辺倒でなく、敵を知り自軍を知り人の痛みを知る、武官と言うより文民という面を大きく持つそのスケールの大きさには本当に感服させられます。
しかしどの時代でもそうですが時の権力者というものは常にこうやって勢力を延ばして行くものです。そして現在の国家同士でも国境制定が出来ない係争地では武力行使をしないまでも示威行為を繰返しています。
いつになっても変わらないものですねえ。
アテルイの話を見ていると平将門を連想してしまいました。時代はずっと後になりますが、中央集権と地方自治あるいはアナーキズムの戦いです。これも昔NHK大河ドラマでやってました。
現在でも中央政府からの地方分権がよく叫ばれています。流れとしては地方政府乱立>中央集権化>地方分権となっているようです。今よく語られる道州制アメリカのステート(州)のように地方分権を進めるというものですが、実はこの日本も明治維新までは藩というステーツの集まりだったのです。政権が天皇(実は薩長の傀儡政権)に移りその後廃藩置県により藩主の世襲制から中央が指名する県知事に地方の政権が激変します。まさにクーデターであったのです。
それがまた地方分権を進めようとしています。いずれにせよ形態はいろいろ変わっても最も大切な事は生活者ひとりひとりの幸福です。それが進められるのであれば良いのですが…。
それにしてもBSプレミアム、素晴らしい番組を提供してくれます。結局はNHKのみが生き残り他の民放全てが廃業って事になるかもしれません。貴重な電波の周波数枠をくだらない番組に充てる。これって全く無駄な事ですよね。
いずれ我家のように全ての家庭が光ケーブルでTV受信するようになれば周波数枠云々って問題もなくなるでしょうが。