La pioggia

夏雲と青空。涼しい風が家の中を吹き抜け爽やかです。
ルンバ君が忙しなくあちこち動き回っているその傍らで私はPCに向かって雑用をこなしています。
この天気からは今朝の御在所の荒れ模様なぞ思いも着きません。
実は…、今朝出かけてきたんです。そして逃げ帰ってきました。あ〜、時間とガソリンの無駄、それに余計なCO2の排出と環境汚染。人間とは生きているだけで罪深いものなのに、それに輪をかけて罪を犯してしまいました。


夕べT尾さんとNHK金特絡みでメールの遣り取り。そこで明日は雨だと言われていたのに。素直に人の言う事を聞かないものだから罰が当たったのでしょう。
予報では弱雨となっていました。弱雨くらいなら傘でも差して歩いて来よう。それにこちらは月が煌々と輝き大崩れしなさそうな雰囲気。てな事で一応準備だけして就寝。
今朝、窓から外の様子を窺うとなんとまだ月が煌々と輝いています。薄雲が少し広がっていますが白んできた空に星も見えます。こりゃ是非ともメタボ予防に行かなくっちゃ。
家を出て高台から西を見ると大きな雲。その中が時々光ります。え〜、雷か。治まる事を期待して走り続けます。だってもう家から出て来ちゃったもん。
四日市で23号線から湯ノ山街道に折れます。市街地の道路はところどころ雨の跡か濡れています。三滝川沿いに行くようになり、ふと川を見るとかなり増水しています。そして薄茶色の濁流です。「夕べ降ったのかな?」(なんて脳天気な事を考えています。)
菰野町に入るとポツポツと降り始めました。まあこの程度なら傘差しHike。
道の駅でお勤めを終え外に出たらかなり降っています。まあこの程度なら傘差しHike。
スカイラインが近付くともう土砂降りです。こりゃダメだな。それでも一応駐車場まで。ちょうど良いタイミングでカーオーディオからジリオラ・チンクエッティの雨(La pioggia )が流れています。なんとまあ皮肉な事で。
もう土砂降りどころじゃありません。まるで滝に打たれているような降りです。工事の交互通行区間で停まっていると降ってくる車。こんな天気だから諦めて降りてきたのでしょう。私ももう行く気はないのですがもしかしてウエイトトレーニング君くらいなら来ているかも。と興味本位で駐車場の偵察です。
もう道路が瀬となり滑滝のように流れています。それを蹴散らしながら走って行きます。これが長時間続けばまた土砂崩れ。車では帰れないかもしれません。
そして料金所跡駐車場には、白い乗用車が一台停まっていました。いるんですね、恐いもの知らずが。
それを見届けその場でUターン。道路に叩き付けた雨が跳ね上がり白い霧になりそれが辺りに漂っています。
土砂崩れが起こる前に早く逃げ帰りましょ。
スカイライン入り口まで降りて来ても雨の勢いは衰えません。片岡温泉の看板に朝6時から営業と書いてあります。折角来たんだから温泉に入って行くか。と片岡温泉に引き返し入り口近くに駐車したまでは良かったのですが、この降りでは玄関に辿り着くまでにずぶ濡れになっちゃいます。小降りになるまで待ちますが一向に弱まる気配はありません。いいかげん痺れを切らし、温泉に駆け込むのではなく逃げ帰る方を選択しちゃいました。あきらかに来るときより激しくなっています。23号線に合流する辺りでやっと小降りに。こちらは空もかなり明るいです。そうです。とっくに夜は明けていたのです。真っ暗なのは分厚い雨雲の所為だったのです。
往路は晴天だった23号線も帰りは雨。時々激しく降りつけます。
名古屋市内十一屋交差点から高架になった辺り、ここも道路はまだ濡れ始めたばかり。まるで私が雨を運んできたのか、それとも私を雨が追いかけてきたかのよう。
メタボ予防が出来なかったので温泉で汗を絞りたいなあ。と思いまた竜泉寺の湯へ。この辺りまでは雨も追いかけてこれなかったようです。
温泉でしっかり汗を流し外に出ると、な、なんと青空と夏雲。ええかげんにせーよ。
こちらで朝からこんな天気では今朝の御在所の豪雨は想像出来ません。まあ高いガソリンを無駄にしたおかげで三重と愛知の天気の違いが実感できたと思えばそれもまた好し。
CDが一巡したのかまた【La pioggia 】が流れています。なんとまあ場違いな事。