エコロジー

書いていて間違いを訂正しようとEscキーを押してしまった。
書いていたものが一瞬でパー。またやらかしてしもうた。
もう嫌っ。
もう寝る。


気を取り直して8/30追記

先日の新聞記事で目にしたトヨタのエコ戦略について。
ハイブリッド一色だったトヨタが、今後は【小排気量+加給機】という方法も採用していくとの事。
世界的にもハイブリッドがある程度認知され、今までの量産化によりコストダウンにも目処が着いたってところでしょうか。
制動により回収したエネルギーを電気として蓄え、加速時にはその電気を使いモーターによりアシストする。モーターアシストを前提としているため大排気量による高出力エンジンは不要となり、小排気量が故に省燃費に繋がる。素晴らしいアイデアには違いありませんが、製造コストのアップ、機器の使用効率の低さ、無駄の多さなどまだまだ解決しなければならない問題も多く抱えています。
(例えば連続して制動が続く場合、バッテリーが過充電となるのを抑える為フルでもバッテリー容量の80%で抑えています。高価な高容量のバッテリーも5年で交換が必要になります。)
対して小排気量+加給機の組み合わせは構造も単純でコストもさほどかからず全体の効率も高いものです。
欧州車はハイブリッドに対しては日本とはかなり違った位置付けをしています。通常の売れ筋であるファミリーカーにはコスト面でのデメリットが大き過ぎる為加給機によるアシストとし、大排気量高出力のスポーツカーやプレミアムカーにはハイブリッドとしています。廉いものでも10万ユーロを超えるような価格帯の車ですから多少のコストアップを価格にオンさせてもこの階層のユーザーは全く気にしないでしょう。そして各社が狙っているのは新興国市場。そんな市場にコスト高のハイブリッドカーなぞ受け入れられる筈がありません。「ファミリーカーにハイブリッドを。」と言うのは高所得の日本という国だから有りえるのであって地球規模で見た自動車市場にはそぐわないものです。
ターボチャージャーが流行った頃、今から30年以上も前の事ですが、その頃は高回転域でないとターボの加給が効かず実用域では無いに等しいものでした。俗に【ドッカンターボ】なんて呼ばれていました。それを実用域でも充分効くようにしモーターでなくターボによるアシストという概念が生まれたのですが、これは多聞にトヨタのハイブリッドに触発されたものだと思います。言ってみれば欧州勢が力を入れている【小排気量+加給機】の概念もハイブリッドに出遅れたが為の後知恵かもしれません。しかし今ではそれが世界での主流となっているのです。なんだかんだと言ってもモータリゼーションにエコという流れの先鞭を付けたのはトヨタさんだと言って良いと思います。アンチトヨタ派のtanuoさんですが立派なものは立派だと素直に言う心の余裕は持っています。
ターボチャージャーによるアシストもいかに低回転域から効くようになったとは言え、やはり回転が低いと加給は効きません。それを補う為ターボでなくスーパーチャージャーとしたもの、或いはスーパーチャージャーターボチャージャー両方を搭載したものなどがあります。(スーパーチャージャーターボチャージャーが排気圧によりタービンを回し加給するのに対し電動モーターにより加給する方法)
また同じハイブリッドと呼んでいてもトヨタのように回生ブレーキにより発電した電気をバッテリーに蓄えるのではなくはずみ車に運動エネルギーとして蓄える方法もあります。一般にフライホイールジェネレータと呼ばれているものです。この方が重量的にも軽くまたバッテリー容量の制限より余裕が大きくなります。
暫く前にルマンでトヨタとハイブリッド対決を演じたAudi R18 e-tron Quattro 、これの前輪に組み込まれていたのがこのシステムです。昔ブリキの自動車の玩具にはずみ車で動くものがありました。今ではそれと同じ理論を使った実車があるかと思うとなんだか楽しくなっちゃいますね。一度電気に置き換えてはいますが。