逆戻り?(カオスの縁からまたカオスへ?)

お小言頂戴ついでにもう一言。
Netを見ていたら、2月に起こった御池の不明者が遺体で発見されたそうです。
Net経由で一般登山者達が無償で協力しかなり広範囲に捜索にあたられていたようですが、「遺体発見で良かった、良かった、シャンシャン。」で終わってしまいそうなのが気にかかります。
今までに例の無いほどの一般人の協力、非会員である他府県の遭難者のために遭対本部を解散せず対応し続けた三重県岳連、それに伴い通常ならとっくに捜索を中止している筈の三重県警までもが継続して介入し続けた…。
これだけ多くの労力とお金をかけたのですから、それで終わりっていうのも勿体ない話です。
たぶん三重県連は遺体発見はひとつの区切りとしか見ておらず、これから本来の仕事に着手するのだろうと思います。
それは事故発生の経緯調査と今後の対策をどうとって行くかの検討です。ありきたりの対応策しか出てこないかもしれませんがそれが岳連に携わる人達の責務なのです。これで終わったのではなく関係者にとってはこれからが本当の始まりなのです。
今回のこの新しい動き、Netが大きく関わっていた事は間違いありません。それならば事故予防にNetをもっと積極的に取込むのも一案ではないでしょうか。
今の世の中誰でもが自在にNetと関わる事ができます。未組織の人達でもNet上に自由に自分の山行のログを登録公開できます。携帯電話さえ繋がる所に居さえすればリアルタイムにログデータをアペンドできるのです、個別のサーバーでもかまいませんが、多くの人々が共通のサーバーにログを取りそれを公開していれば問題点に気付いた人からのコメントを受ける事も出来ます。そうすることで情報共有化が図れまた事故を未然に防ぐ事にも繋がります。Net上のコミュニティ形成って事です。
共通のサーバーが無ければ身内同士だけでのログ登録、閲覧、意見交換でも良いのです。万一事故が発生しても直前までのログを見ればその後の行動を推測する事も出来、細かく的を絞る事もできます。


最近T尾さんがスマートフォンに凝っていまして、山行中に移した写真をフェイスブックに載せています。たとえこれだけでも良いのです。時刻とその場の写真、そしてその時のコメント(天候、体調、装備、行動予定、問題点)など。 
このログを要所要所でアップするだけで問題発生時には大きな情報となります。帰宅後ログを纏めてHPに貼り付ければ山行記録としても充分用を足します。
未組織の山マニア達がなんらかの形で自己組織化するか、それともまた混沌の世界に埋没するか?
ここは是非ともカオスの縁から自己組織化に向かって欲しいものです。