夕べの出来事

夕べ眠りに就いて暫く後、夢か現かTVの音。きっと現の方で隣のベッドに就いたかみさんが睡眠導入剤代わりに点けたのでしょう。
もう少し音量を下げてくれないかなあ、寝れんじゃん。
どうやら芸能関係の人の対談のようで、「義務教育は小学校までで良い。好きな人だけが進学すれば良い。」と宣わってござる。そして「勉強が嫌いな者に無理やりさせなくて良い。勉強できなくても我々のようになんらかの方法で金を稼ぐ事ができる。」と仰る。
あなた方のように人より秀でたものがひとつでもあればそれなりの付加価値を上げる事ができるでしょうが、大抵の人はそんな才は持っていません。学校で落ちこぼれが出るのはそのやり方に問題があるのであって、「落ちこぼれがでるのなら教育そのものを止めてしまおう。」なんていうのは短絡的過ぎませんかねえ。
夢うつつの中、こんな事に頭が勝手に反応してしまうものですから安眠なんてできっこありません。
その内聞こえてくる声が変わりました。このだみ声は…、野村克也さんです。先ほどの対談は既に終わり(その間眠っていたのでしょう。)野村さんと中日(元)監督の落合さんの対談のようです。
落合さんの今後の身の振り方について尋ねているようです。その中での野村さんの話。
3年ほど子供達を見ていたそうですが、「技術的な事は一切教えなかった。その代わり野球の面白さを教えた。」と仰っていました。
野村さんというとご自身の持つ記録も然ることながら、監督としての采配も素晴らしいものです。野球オンチの私が言うのも変ですが、その私にさえ解かるくらいですからよほど凄いのだと思います。報道陣を前によくぼやかれていましたが、それは身を持って学んできた哲学をお持ちだからでしょう。いろんなシチュエーションを体験してきたからこそプリンシパルに適わない事柄に対しぼやきが出ていたのだと思います。
その野村さんが子供達に伝えたかった事は、「野球はとても面白い。だから大好きになって欲しい。」 この一言に尽きると思います。
そして先ほどの乱暴な義務教育小学校論を宣まわっていた御仁にも聞いて貰いたいと思った次第です。
本来、学ぶ事は楽しい事です。それを応用したり推論したりする事はとてもエキサイティングです。そして推測どおりの結果が得られた時の満足感達成感なんて一度でも味わってしまったらクセになってしまいます。この積み重ねが大きな知識となり世の中全体の底上げに寄与するのです。
野村さんがやられたのと同じように勉強の面白さを教えるのが教育の第一歩ではないでしょうか。
面白さを知り大好きになれば放っておいても自ら勉強するようになります。外から詰込む必要はありません。


夢うつつの中でこんな事を夢想しているものだから熟睡できっこありません。堪りかねて布団から手を出しリモコンでスイッチオフ。かみさんは既に爆睡モード。いい気なもんですわ。