Those were the days

ライライラーライララ ライライラーライララ、ライライライラーラ ラララララー・・・
最近TVのコマーシャルでよく耳にします。何の宣伝なのか実際に見ていないのでよく解りませんが。
耳障りな野球中継の合間に聞こえてくるこの曲に、「見てないなら消せば良いのに。」と思っていた筈がつい口ずさんでいる私に気付きます。
全く人とは身勝手なものです。そして遥か昔、高校の頃の情景が脳裏に浮かんできます。


数年前からTVコマーシャルでこの頃の曲がよく流れるようになりました。ジリオラ・チンクエッティーの【雨】、ナンシー・シナトラの【シュガータウン】、ノーランズの【ダンシングシスター】、そして今回の【Those were the days】。
いずれも私の毛の生えた心臓をキュンとさせる曲です。この不感症の熟年オヤジにもそんな多感な時期があったのです。
この曲は20才そこそこの小娘が歌う歌詞というより、ちょうど今の私くらいの者が昔を懐かしんで歌う内容です。にもかかわらず当時の彼女の口から溢れ出るこの歌詞には違和感なんてありませんでした。控えめながら淡々と歌い上げる彼女には何か年齢なぞ超越した精神性が現れていました。
そして彼女の曲の多くは叙事詩的なものばかりです。ポール(マッカートニー)の手がけた曲が多く、正に彼女の為だけにオプチマイズされたアレンジとなっていると思うのは私の考え過ぎでしょうか。
メリー・ホプキン 決して美人とはいえませんが当時の我々には何か気高い精神性を備えた憧れの存在でした。