衰退期?

12月に入り雪の便りも聞かれるようになってきました。
欧州では急な寒波に見舞われ、各地での積雪がニュースになっています。
そんじゃまあ、スキー場の様子でも見てみましょ。オープンもそろそろかな?
毎度お馴染みの御岳ロープは? ん?なんじゃこりゃ!
今シーズンは営業見合わせだそうです。スキー客の大幅減により採算が取れず営業中止に追いやられたとか。春になれば観光用として営業再開するそうですが、本当に再開できるのでしょうか。
王滝村の「おんたけスキー場」のように村営だったなら地域活性化名目で採算度外視できたかもしれませんが、御岳ロープは企業経営です。儲からなければ撤退して当然です。
産業らしい産業の無い三岳村、冬場の地元民の雇用に大いに貢献してくれていましたが、今後どうなるのでしょう。過疎化から廃村となる事も有り得ます。今の日本の産業の行く末を暗示しているようにも思えます。日本全体が衰退期に入りかけているような。


注)おんたけスキー場も何年か前に王滝村村営から企業に身売りしています。同時に名称も「おんたけ2240」に変わっています。


思えば短い期間でした。子供が小学校へ上がった頃に新たに出来たスキー場だったと思います。せいぜい20年くらいしか経っていないのです。当時既にバブルが弾けた後でした。その時期に開設というのは最初からこうなる運命である事が解かっていたのかもしれません。地元の熱い期待に企業も計画中止が出来なかったのかもしれません。
ここより少し前に【きそふくしまスキー場】、その後に【開田高原マイヤスキー場】、【チャオ御岳スキー場】などが出来ています。老舗の【おんたけ】でさえ身売りしているのです。これらのスキー場も遅かれ早かれ同じ運命を辿る事になるのでしょう。
しかしまあ毎週欠かさずスキー場通いしていた身からすると、あまりにも唐突すぎて寂しい限りです。
今のスキー人口からするとこの地域にこんなに沢山のスキー場は多すぎます。すぐ傍には木曽駒スキー場、やぶはらスキー場、野麦峠スキー場もあります。
内昔からあるのは【おんたけ】【やぶはら】【木曽駒】の三つだけ。せいぜい生き残れるのは二つか三つでしょう。生き残りさえすればなんとか採算割れは免れるでしょう。
うちの業界も良く似たものです。部品メーカー、代理店、外注業者全てで企業統合、業態変更、廃業などがよく起こっています。大手部品メーカーも製品の整理の為製造中止の案内がよく送られてきます。その度にこちらは設変しなければなりません。やはりどの業界も日本中が縮小に向っているようです。生き残りさえすればなんとか食べて行ける。これしか希望が無いなんてあまりにも暗すぎます。
「金は天下の回り物。」今一度この言葉をかみしめて、溜め込むだけでなく大いに消費を喚起したいですね。「江戸っ子は宵越しの金は持たない。」とまで行かなくても良いですから。