命をもてあそぶな!

千葉法相が死刑執行署名したそうです。そして二名が処刑されました。
今になって何故?
国会議員としての法相在任中は頑なに拒み続けていたものを、参院選で落選し民間人としての法相になったとたんに署名です。
じゃあ今までの署名拒否はなんだったのですか。とても信条があっての行動とは思えませんね。
死刑廃絶論は政治家としての商品の品揃えの為だったとしか考えられません。そして国民の信が得られなかった(落選した。)にも拘らず法相の椅子にしがみつき、自らの保身の為にはあっさりと死刑廃止なぞ撤回する。命というものを弄んでいるとしか思えません。命はもっと重いものです。
処刑された2名の犯罪は充分死刑に値するものですが、それでも尚死刑廃絶を訴えていたのはそれなりの深謀遠慮があっての事だったのではないのですか。
これでは明らかに、「今までの千葉さんの行動は軽薄な思いつきによるもの。」としか考えられません。「周りから人権派と見て貰いたい。」だけが目的だったとしか考えられません。
参議院議員として選出しなかった有権者は当にこの事実を明らかにしたとも言えます。
似非人権派、ポリシーもなく目立ちそうだから死刑廃絶を訴えていただけのニセモノ。これが明らかになってもまだ法相の椅子にしがみついている気ですかね。
犯罪者の権利ばかりが優先させられている昨今、被害者の権利や遺族の心情が毀損される傾向が強いです。今回の事がどれだけ被害者遺族の心情を傷つけているのか解っているのでしょうか。
解らないでしょうね、死刑廃絶はただの政治家としての道具でしか無かったのですから。
処刑に立ち会ったというのも単なる批判をかわす為としか思えません。


ところで、辻元清美さんが社民党を離党するそうです。
まともな人なら当然の事でしょう。連立与党の立場に居ながら偏執的な見方しかできず行政の停滞を招いていた党執行部の限界を身近に感じての事だと思います。
以前の辻本さんからは大きく脱皮されたものだと思います。
そう、宗男さんの揚げ足を取る事しか頭になかった清美さんも自身の秘書給与の不正受給で逮捕されました。たぶん本人は罪の意識など無かったろうと思います。宗男さんにしても悪意があってやった訳ではないと思います。日露間の交流を密にする事を通じて領土問題の折合い点を探ろうとしてやっていた事です。「お互いにとって最も良い解決策はなにか?」と。
清美さん自身もたぶん皆がやっている事だからと事の重大さを認識できずにいたのだろうと思います。それが表面化し随分苦しんだ事でしょう。その体験から物事の二面性を認識できるようになったのではないか?と推測しています。
世の中には完全な悪人も完全な善人も居やしません。ある一面だけを見て全人格を否定する。なんていうのは余程のおバカのする事です。
ところがこの日本という国、勧善懲悪がもてはやされ、何においても懲らしめる事自体が目的となっています。本来懲罰というのは問題の再発を防止する為の手段の筈です。
なのに過ちを犯した者を懲らしめる事で全く無関係の人までが「いい気味だ。」と喜んでいます。ですから司法取引なんて縁遠いものです。オウムの林郁夫氏にしても司法取引と言えるものではありません。
司法取引とは違いますが、欧米では今までにない大きな事故などが起こると、関係者の責任を問うのではなくその事故のメカニズムを解析する為全員が参加して調査を行います。このしくみが問題を隠蔽するのではなく問題を解決へと進展させるのです。日本のように犯人探し、生贄探しをやっていたのでは解決どころか皆が不都合な事を隠すようになりいつまでたっても事故が絶えません。
こういった考え方の違いってよく気にかかります。やはり日本にはプラグマチックな考え方が馴染まないのかと残念に思います。
そんな中で辻本さんは政権与党の一員として政務に励んでいたのです。反対の為の反対よりお互いにとって最も良い解決法を探る、折合い点を探る。これが責任ある政権担当者の取る道です。一度これを味わってしまうと党是のみに拘る(縛られている)社民党執行部なんてバカとしか見えないでしょう。
無所属で通すも良し、力の発揮し易さを求めるのなら与党に加わるも良し。
なんだか最近は嘗ての敵であった宗男さんと仲が良いようです。
お互い一皮剥けてより大人になったってところでしょうか。
大いに頑張って下さい。陰ながら応援していますよ。