腕時計

連休に入る少し前に腕時計が止まってしまいました。
電池切れです。一時期ホームセンターなどでも時計を扱っており、電池交換にも応じてくれました。時計屋さんに頼むより廉く出来るのでいつもホームセンターで交換していました。
時計屋さんでは信用問題もあり防水時計などはメーカー送りとしていたため時間、費用共に多くかかっていました。それが面倒でつい安上がりなところで済ませていたのです。
いつものようにホームセンターへ行きましたが、軒並み時計売場そのものが無くなっていました。不採算部門を切り捨てるのはこのご時世、当然のことなのですが。
それでは時計屋さんにでも、と思ったら今度は時計屋さんそのものも店を畳んでしまったところばかりで近所から姿を消していました。
この時計、結婚当時かみさんからプレゼントされたもので、わりと薄めに作られておりすっきりした外観でもありお気に入りの品でした。そんな事もあり一度オーバーホールした事もあります。かれこれ30年に手が届くほどの歴史を持ったものなのです。
しかし…。
電池の寿命は一般的に2年と言われています。ここでメーカー送りという手間隙をかけてもまた2年後には同じ事をしなければなりません。それならいっそメンテナンスフリーの物に買換えてしまっても良いのではないか。
ソーラー電波でも今ならNetで1万円ほどで買えます。ソーラーなら電池切れの心配は無いし、電波なら時刻あわせカレンダーあわせの手間もありません。完全なメンテナンスフリーです。
たしかこの時計は3-4万円していた筈。それと比べて時計も廉くなったものです。メーカーも儲かりませんわなあ。
今後はこういったメンテナンスフリーの使い捨て市場と、多少メンテ費がかかっても敢えてそれを楽しみながら使い続ける高級品市場への分化がどんどん進んで行くのでしょう。これは時計に限らず全ての物について言える事です。
それを分ける基準は最早精度や機能ではありません。使い捨てでも精度や機能は高級品と遜色ありません。いや、物によってはそれ以上です。機能上少々劣っていても使う人の思い入れに応えられるような何かを持っているかどうかがその基準となるのでしょう。そして愛着のある一品を親から子に受け継ぐという程のものなら定期的なメンテの為の手間隙も喜んでかけられるのでしょう。
まるビのtanuoさんはどう転んでも使い捨て市場のユーザーです。それでNetでいろいろと探しまわり送料込みで8,000円のものを発注しました。
送られてきたものを身に着け悦に入っていた時に目にした新聞のチラシ。近所の郊外モールで同じものが 4,980円で売られていました。「ガガ〜ン!!!」その衝撃たるや、何と説明すれば良いのでしょう。
ちょっと待てばもっとお安く買えたものを、本当に要領の悪いtanuoさんなのです。