雨上がり

暖かな雨だった。
終日降り続いていた雨が夕刻には上がり、日没までのひととき庭の木々が夕陽に輝いていた。
その中で山茱萸が一際明るい。隣の蝋梅にはもはや遠目に花の色をみとめる事ができない。
冬から春へ。庭の木々もバトンタッチしたかのようだ。
ぬかるんだ足下を気にしながら草履ばきのまま山茱萸の傍へ。

未だ球状に広がってはおらず半球状なので満開とは言えないが、それでも遠目に黄色く色付いている木は春を謳っているかのようである。
そういえば今日は啓蟄だったっけ。春の陽気に狭っ苦しい褥から這い出すのはなにも爬虫類に限った事ではないらしい。
傍のクリスマスローズもそろそろ終わりに近付いてきたようだ。寒い間、お疲れ様でした。

その上の連翹もいやに明るく華やいで見える。まさかと疑いの目を向けると蕾がかなり膨らんでいる。

こんなに膨らんでいるのなら開花ももうじきか。GWの頃薮原辺りで満開であるなら3月末から4月始めが我家での開花時期だったように思うが…。やはり今年は何もかもが早いのだろう。
それでは山茱萸と同じミズキ科の花水木は?
門扉の横の花水木の蕾はやはりまだ硬かった。

こちらは早い年でも4月上旬。例年は4月半ばが開花時期である。いくらなんでも未だ3月に入ったばかり。蕾の割れ目も入ってなくて、あたり前田のクラッカー。
ん? 空が真っ青。もしかして明日は晴れ? 二週連続で御在所勤務をサボってしまうとメタボが一気に進行してしまう。明日辺り汗をかきに行きたいところだが、やはり雨なんだろうなあ。
まだこの時期の雨は冷たい。冷たい雨に濡れるのが厭な神経質なtanuoさんは明日もメタボに邁進し続ける事でしょう。ほんと軟弱なんだから〜。