ハチロク?

トヨタブランドでFRのコンパクトスポーツを販売するそうです。
名付けてFT-86
往年のスプリンター・トレノ AE-86を意識させての事らしい。
もう何年も前から漫画週刊誌に「イニシャルD」という漫画が連載されており、その主人公が乗っている車がAE-86で、そこからハチロクという言葉がひとり立ちしてしまったようです。そのハチロク人気にあやかろうという魂胆から名付けて【FT-86】だそうです。
もともとはトヨタが造っていたAE-86を復活させる訳なので別に変な事ではないのですが、86と名付ける事になんとなくさもしさを感じてしまうのは私だけでしょうか。
元々はカローラ発売後暫くしてからそのボディにYAMAHA製のツインカムヘッドを付けた2T-Gを乗っけて、当時としては驚異的なパワー/ウエイト・レシオを実現したものです。この時の型式がTE-27。
その後世界的な排気ガス規制の為レビン/トレノは販売中止となり、三元触媒によりなんとか規制値をクリアし再び現われたのがTE-71です。私の3代目の車がこのTE-71トレノでした。
その後同じ1.6Lながらエンジンそのものを再設計しなおした4A-Gを載っけて現われたのがAE-86です。実は私、TE-71、AE-86と続けて買い換えているのです。それも発表と同時に。
4A-Gトヨタオリジナルかと思っていましたが、実はこれもYAMAHA製だったのですね。というかトヨタ車に載っているツインカムエンジンは皆YAMAHA製だったようです。そして現在でもこの形態は変わっていないようです。心臓部を他社に依存していてもお互い信頼関係があればリスクと見る必要もないのでしょう。


そして今回発表のFT-86、この心臓部はスバル製のボクサーエンジンだそうです。RRならそれこそポルシェの真似ですが、おとなしくFRとするようです。まあFRでないとAE86をイメージした甲斐がなくなってしまいますわなあ。
この話を聞いて「とうとう動き出したか。」と思った次第です。何年か前にGM保有していた富士重工の株を譲り受け、アメリカの富士重工の工場でカムリの生産をしていたのは聞いていましたが、トヨタの本当の狙いは富士重工(スバル)の持つボクサーエンジンの技術だった筈です。エンジンだけでなく車台も含めて開発はスバル主導で行われるそうです。ただ販売はトヨタブランドで。世界の目をトヨタブランドに向けさせるのが目的でもあるかのようです。「トヨタでもこんな素晴らしいスポーツカーが造れるのか。」と思わせたいが為に。